阪神、再奪首!メッセンジャー幻弾“鳥返した”

[ 2010年8月5日 06:00 ]

<巨・神>2回2死二、三塁、阪神・鳥谷が巨人先発・内海から右前適時打を放つ

 【阪神8―4巨人】1日で首位の座を奪回した。阪神は4日、首位攻防第2戦で11安打8得点と持ち味のつなぎの野球で、巨人に快勝した。2回にはランディ・メッセンジャー投手(28)の打球がビデオ判定により、本塁打から二塁打に覆ったが、二、三塁に戻された場面で鳥谷敬内野手(29)が2点適時打。2年ぶりの本塁打を放った平野恵一外野手(31)との1、2番コンビで5安打6打点と爆発した。「真夏の決戦」は1勝1敗となり、5日に第3戦を迎える。

【試合結果


 ぬか喜びでガッカリ、となるところを、鳥谷が本当の喜びに変えた。これが1日で再奪取したチームの勢いだ。「相手のレフトの動きを見ていたら、二塁打だろうなと思ったんで。二、三塁で何とかしようという気持ちでした。ホームランだったら、それはそれでいいわけだし」。殊勲の1番打者は冷静に振り返ったが、表情にはうれしさがにじみ出ていた。
 スタンドが騒然としたのは2回だ。1点を先制し、なおも2死一塁。メッセンジャーが放った左中間への飛球は、1度は本塁打と判定された。2死から投手の一発で3―0…と思いきや、ビデオ判定の結果はフェンス上部の手すりにはね返ったとして二塁打に。2者が戻され、2死二、三塁で再開となった。ここで鳥谷が凡退していたら、展開は大きく違ったはず。内海の外角スライダーを叩いた打球はライナーで右前へ。「幻の2点」をきっちりと取り戻した。
 さらに2番・平野も右前適時打で続く。この回4点。真弓監督は「鳥谷と平野が続いてくれて、かえって(二塁打の判定で)良かったんじゃないか」とご満悦だった

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2010年8月5日のニュース