ボンズ、マグワイア…本塁打記録の影にダーティーなイメージ

[ 2010年8月5日 09:55 ]

 ロドリゲスの通算600本塁打は史上7人目の大記録だ。だが、メジャーを代表する強打者は昨年、過去の薬物使用を告白し、以来ダーティーなイメージが付きまとうようになった。

 1990年代後半から本塁打を量産し、球界を沸かせたスラッガーたちには薬物使用の疑惑が絶えない。大リーグがドーピング検査を導入した2003年の検査では104人が陽性反応を示し、ロドリゲスもレンジャーズ時代の01~03年の使用を認めた。
 当時は選手会との合意に基づいて、名前は公表せず、罰則もなかったとはいえ、ファンを裏切る行為への風当たりは強い。583本塁打のマグワイアは過去の使用を認め、今季からカージナルスの打撃コーチとして球界に復帰したが、野球殿堂入りの投票では候補者となってから4年連続で落選。500本塁打以上の有資格者の中でただ一人選出されていない。
 薬物疑惑が指摘された609本のソーサは表舞台から姿を消し、762本塁打、シーズン73本塁打の大リーグ記録を持つボンズは知らずに使ったと証言して偽証罪などで起訴されている。
 歴代2位の通算755本塁打の記録を持つハンク・アーロン氏は、野球殿堂入りする可能性のある薬物使用選手について「*(アステリスク=注釈付きを意味する印)を添えるべきだ」としている。(共同)

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2010年8月5日のニュース