あれからちょうど3年 Aロッド「本当の節目はまだ先」

[ 2010年8月5日 10:04 ]

ブルージェイズ戦の1回、通算600号本塁打となる2ランを放つヤンキースのロドリゲス

 【ヤンキース5―1ブルージェイズ】主将ジーターを一塁に置いての1回2死。3球目だった。「ヒットを打つことを考えていた」という4番・ロドリゲスが右打席から鋭く振り抜くと、打球はセンター方向に一直線に伸びた。通算500号からちょうど3年後の8月4日、次の節目となる600号が生まれた。

 バックスクリーン奥には、永久欠番の番号を記したプレートが飾られてある。偉大な選手たちに敬意を表するかのように、ボールはその前のネット上で跳ねた。総立ちとなった本拠地ヤンキースタジアムのスタンドは大歓声と拍手とに包まれ、一塁手前でいつものように軽く両手を合わせたロドリゲスは、ベースを一周するとジーターと抱き合った。
 599本目を打ったのは7月22日だった。AP通信によると、これまで599号から600号までの間に最も打数を要したのはウィリー・メイズの「21」。ロドリゲスは前日まで46打数ホームランがなかったが「スイングの状態は決して悪くない」と、重圧に耐えながら静かにその時を待っていた。
 500号達成後の3年間には、薬物使用の告白、ワールドシリーズ制覇と大きな波が続いた。メジャーを代表するスラッガーは「興奮と安堵感が半々だ。野球人生に新たな章を書き加えることができた」と振り返り「ただ、偉大な選手の数字を超えることが本当の節目になる」と先を見据えた。(共同)

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2010年8月5日のニュース