T―岡田、スゲー!5戦6発!オリックス3位浮上

[ 2010年8月5日 22:55 ]

7回、2打席連続の2ランを放ったT―岡田を祝福するオリックスのカブレラ(右)

 【オリックス9―4西武】よほどの手応えがあったのだろう。右中間の最上段にまで届く打球を、T―岡田は最後までじっくりと見届けた。「気持ちいい。今までで一番飛んだんじゃないか」。バックスクリーンへたたき込んだ五回に続き、2打席連続で今季28号。5試合で6発と絶好調のバットが原動力となり、オリックスが3位に浮上した。

 22歳の成長ぶりを、岡田監督は「試合の中で修正ができている」と分析する。1発目を放ったのは第3打席。第1打席で詰まらされた初球の内角スライダーを見送った。そして2球目の甘い速球を仕留めた。
 T―岡田は「今までは甘い球だと力んで(体が)開くのが早かった。とにかく練習からコンパクトなスイングを心掛けている」。続く打席も、失投を確実にとらえた。決してコンパクトなスイングからとは思えない打球に、一緒にお立ち台に上がったカラバイヨも「ボールが飛び過ぎて気持ち悪い」。
 24本塁打のオーティズ(ソフトバンク)がこの日、故障で戦列を離れた。球団では1996年のニール以来となる本塁打王に加え、トップに並んだ打点でもタイトルの期待がかかる。年俸が1軍の最低基準に届かず、今は試合に出るだけで追加金をもらえる。そんな男が「大願成就」を視界にとらえた。

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2010年8月5日のニュース