16歳の宮崎は準V「疲れで最後は動ききれなかった」バドミントン日本ランキングサーキット女子シングルス

[ 2023年5月31日 13:46 ]

バドミントン日本ランキングサーキット大会最終日 ( 2023年5月31日    埼玉・サイデン化学アリーナ )

女子シングルス決勝で敗れた宮崎(撮影・福永稔彦)
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 各種目の決勝が行われ、女子シングルスで初優勝を狙った16歳の世界ジュニア女王・宮崎友花(山口・柳井商工高2年)は、栗原あかり(筑波大)に0―2で敗れ準優勝だった。

 準優勝の賞状を手にした宮崎は笑顔を見せたものの「試合をこなしてきたので、疲れが出て最後は動ききれなかった」と敗戦の悔しさをにじませた。

 第1ゲームは序盤こそ競り合ったが、相手の前後の揺さぶりについていけずに劣勢に回った。中盤からミスを重ねて差を広げられ13―21で落とした。

 「自分の球を打っていこう」と決意して臨んだ第2ゲームは開始から4連続失点。一度も追いつくことができず13―21。「決まらないし、球は強いし、打ちにくいから、処理できなかった」と相手のペースを崩せないまま終戦を迎えた。

 準決勝まで高校生、社会人を相手に勝利を重ねてきたが、決勝は大学生に苦杯を喫した。宮崎は「大学生とはあまりやったことがなくて、難しい球が多かった。スマッシュのコースは厳しくないけど、球の重さで結構押された」と戸惑いを口にした。

 昨年、世界ジュニア選手権で日本人として4人目の優勝を飾り、全日本総合選手権で16強入り。今年4月の高校選抜では2冠に輝いた。28年ロサンゼルス五輪で活躍が期待される逸材だ。

 今大会では経験豊富な選手との駆け引き、連戦で疲労が蓄積した中で勝ち切ることの難しさを痛感したが「自分に何か足りないと分かった。悔しいけど、ここまで勝ち上がれたことは自分の自信にしていきたい」と苦い経験を糧にする。

 6月はサイパン、グアテマラに遠征。7月はアジアジュニア選手権(インドネシア)、8月には連覇が懸かる世界ジュニア選手権(デンマーク)に出場する。宮崎は「シニアの大会でも結果を出したい。全日本総合選手権ではもっと上を目指したい」と自らを鼓舞するように言った。

 ◇宮崎 友花(みやざき・ともか)2006年(平18)8月17日生まれ。大阪府出身の16歳。6歳でバドミントンを始める。瓜破西SSC―柳井中―柳井商工(2年在学中)。シングルスの主な成績は18年全小3位。21年全中優勝。22年世界ジュニア選手権優勝。同年全日本総合選手権16強。1メートル63。右利き。

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