新大関・霧馬山改め「霧島 鉄力」師匠のしこ名継承「もう一つ上を目指すしか」口上に込めた思い明かす

[ 2023年5月31日 12:00 ]

新大関昇進が決まった霧馬山改め霧島(左)と師匠の陸奥親方。後列は母・エフゲレルさんと父・ビャンブチュルンさん(撮影・前川 晋作)
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 日本相撲協会は31日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、直近3場所で合計34勝を挙げた霧馬山(27=陸奥部屋)の大関昇進を満場一致で決定した。

 この日行われた大関昇進伝達式では「謹んでお受けいたします。大関の名を汚さぬよう今まで以上に稽古して頑張ります」と口上を述べた。夏場所千秋楽が終わってから3日間練習して完璧にしてきたはずの口上だったが緊張してしまい「大関の名を…」の続きが出てこず少し間が空いた。これには「皆さんの前で緊張してしまった」と苦笑いだった。

 稽古熱心で知られる新大関らしい言葉。師匠の陸奥親方(元大関・霧島)と鶴竜親方(元横綱)も大関昇進時には「稽古に精進し」という言葉を使っており「稽古」を大事にする教えを受け継いだ。「稽古のおかげでここまで来たので、ここから上(の番付)へ行くにはこれまで以上に稽古するしかない」と自ら説明。今後、横綱を目指していく決意の表れでもあった。口上を一緒に考えた師匠は「一番稽古をやってきたのでそれに尽きる。それを言うことで、やらないといけなくなるから。今まで以上に稽古すれば、もう一つ上も夢じゃない」と期待を込めた。

 伝達式の直後、会見で大きなサプライズ発表も。師匠のしこ名である「霧島」を継承することが発表された。「霧馬山 鐵雄」改め「霧島 鉄力」。下の名前の読みは改名する前と同じで「鉄力」と書いて「てつお」と読む。師匠は「力強く相撲を取ってほしい」と説明した。
 偉大なしこ名を受け継いだ新大関・霧島は「素晴らしい名前。夢みたい。入った時から親方みたいな力士になりたいと思っていたので」と感無量。「その名前でもう一つ上の番付を目指していくしかない」と決意を新たにした。“先代・霧島”の陸奥親方は「欲を言えば、早く私を超えてもらいたい。早く名前とマッチして慣れてくれればいい」と話した。

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