元中学横綱の高岡向陵・五十嵐翔が優勝 団体戦は箕島が56年ぶりV 高校相撲金沢大会

[ 2023年5月22日 21:35 ]

高校相撲金沢大会の個人戦入賞者。(左から)優勝・五十嵐翔、2位・福崎真逢輝、3位・横山司、國次晃輔(提供写真)
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 高校スポーツ最古の歴史を誇る第107回高校相撲金沢大会が21日、全国から66校が参加し、石川県金沢市の卯辰山相撲場で行われた。

 団体戦は、箕島(和歌山)が56年ぶり2度目の優勝を果たした。前田哉(3年)、臼田哲朗(2年)、麻田遥人(1年)の3人が1点も落とさずに予選を通過。全国選抜大会個人戦3位の実績を持つ野田典雅(3年)が準々決勝から大将に入り、準決勝では3連覇中の鳥取城北を破って決勝に進出した。決勝の相手は五所川原農林(青森)。3月の全国選抜大会で優勝した強豪を3―0で圧倒して優勝を決めた。

 団体予選で3勝した41人による個人戦は、元中学横綱の五十嵐翔(富山・高岡向陵3年)が頂点に立った。決勝は、2年生ながら勝ち上がってきた鹿児島・樟南の福崎真逢輝(まある)を、突き起こしてから左おっつけで横を向かせて送り出した。五十嵐は富山・南星中3年時に元日相撲で優勝して中学横綱を獲得。高校では昨年の全国選抜大会16強が最高実績だったが、準地元の大会で日本一に輝いた。

 1週間前に行われた全日本体重別選手権重量級を制して世界ジュニア選手権の日本代表が内定している西出大毅(和歌山商業2年)は、準々決勝で横山司(東京・足立新田3年)にすくい投げで敗れた。


 ▽団体戦 準々決勝
箕島(和歌山) 2―1 新名学園旭丘(神奈川)
鳥取城北(鳥取) 2―1 近大附属(大阪)
五所川原農林(青森) 2―1 埼玉栄(埼玉)
高岡向陵(富山) 3―0 足立新田(東京)

 ▽準決勝
箕島 2―1 鳥取城北
五所川原農林 2―1 高岡向陵

 ▽決勝
箕島 3―0 五所川原農林
○前田哉 はたき込み 奈良昴 
○臼田哲朗 押し出し 長谷川力響 
○野田典雅 極め出し 長内風道 


 ▽個人戦 準々決勝
五十嵐翔(富山・高岡向陵3年) 引き落とし 田崎正美(埼玉栄3年)
横山司(東京・足立新田3年) すくい投げ 西出大毅(和歌山商業2年)
福崎真逢輝(鹿児島・樟南2年) 小手投げ 長内風道(青森・五所川原農林3年)
國次晃輔(静岡・飛龍3年) 寄り倒し 麻田遥人(和歌山・箕島1年)

 ▽準決勝
五十嵐翔 はたき込み 横山司
福崎真逢輝 寄り切り 國次晃輔

 ▽決勝
五十嵐翔 送り出し 福崎真逢輝

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