新婚パワーだ!小貫衣織 女子レギュラーの部V 夫・横山明仁の助言でマスターズGC切符獲得

[ 2023年5月22日 04:45 ]

第9回マイナビシニア&レディースカップ最終日 ( 2023年5月21日    千葉県柏市 藤ケ谷CC=男子シニア6884ヤード、女子レギュラー6381ヤード、女子レジェンズ6260ヤード、いずれもパー72 )

女子レギュラーで優勝し笑顔を見せる小貫(撮影・西尾 大助) 
Photo By スポニチ

 75で回った新婚の小貫衣織(39=国際スポーツ振興協会)ら3人が通算3オーバーの11位に入り、女子レギュラーの部で優勝した。NOBUTA GROUP マスターズGCレディース(10月19~22日、兵庫・マスターズGC)の出場権は18番からのカウントバック方式で小貫が獲得した。寺西明(57=安原HD)が通算4アンダーで総合優勝し、マイナビの土屋芳明代表取締役社長執行役員から賞金130万円が贈られた。

 その顔には信じられないと書いてあった。クラブハウスに戻ってきた小貫の第一声は「えっ!?私が一番ですか」だった。通算3オーバーで3人が並ぶ混戦となった女子レギュラー。秋の高額賞金大会の出場権はプレーオフではなく、カウントバック方式で決められ、18番パーの小貫が手にした。

 「どうしましょう。レギュラーの試合はもう何年も出ていないんですよ。ちょっと頑張らないといけませんね」

 勝負を決定づけたのは16番のバーディーだ。第1打を左ラフに曲げたものの、52度のウエッジでグリーン手前から転がしピン手前80センチに寄せる会心のショットを放った。支えとなったのが、2月に結婚したばかりのプロゴルファーの夫・横山明仁(62)のアドバイスだった。「“このコースはグリーンが難しいから手前から攻めていった方が良いよ”と言われていました。その言葉が第2打の前に頭に浮かびました」と感謝した。

 ツアー3勝の横山とは所属先が同じ。コンペなどで顔を合わせる機会が多く「以前から仲が良かった」という。横山は再婚で小貫は初婚。23歳の年の差婚だったが「それまで私は1人暮らしをしたことがありませんでした。結婚するとやることが多くなりましたが、意外とゴルフと家庭生活の切り替えができました」。夫婦で過ごす時間が気持ちをリフレッシュさせゴルフにも好影響を及ぼした。

 これまでレギュラーの試合でプレーしたのはわずか4回。いずれも予選落ちしており、14年を最後に出場からも遠ざかっている。それだけに「(横山に)キャディーをやってもらえるようにお願いします」と今度は頼もしい夫とタッグを組み、最高の舞台に挑む。

 ◇小貫 衣織(おぬき・いおり)1983年(昭58)9月10日生まれ、埼玉県富士見市出身の39歳。レッスンプロの父・精二さんの指導で13歳でゴルフを始める。中学時代は陸上部。埼玉栄高を経て08年に2回目の挑戦でプロテストに合格した。生涯獲得賞金は0円。1メートル70、62キロ。

 ▽競技方法 男女プロ各1人、アマ2人の4人1組でラウンド。男子シニア、女子レギュラー、レジェンズが異なるティーマークを使用し2日間36ホールを戦い成績、賞金は共通。1位が複数の場合は最終日18番ホールからのカウントバックで優勝者を決める。

続きを表示

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2023年5月22日のニュース