4場所ぶり復帰の欧勝竜が序二段で5戦全勝 昨年秋に右肩手術…24連勝記録の入門当初に筋断裂していた

[ 2023年5月22日 12:12 ]

大相撲夏場所9日目 ( 2023年5月22日    東京・両国国技館 )

<大相撲夏場所9日目>勝ち名乗りを受ける欧勝竜(右)(撮影・西海健太郎)
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 4場所ぶりに復帰した幕下上位経験者の序二段・欧勝竜(27=鳴戸部屋)が、先場所序ノ口優勝の朝白龍(24=高砂部屋)を下して5戦全勝とした。

 右を差しにくる相手に対し、突き放してからもろ差しで攻め込み、最後は右の差し手を突きつけて送り出した。「今日は相手も強いので、しっかり自分の相撲を取ったら勝てるという気持ちで臨みました」。ここまでデビュー以来11戦無敗だった拓大出身の朝白龍にプロ初黒星をつけた。

 3学年下の朝白龍とは大学時代に1回対戦して勝っており、昨年8月には高砂部屋の稽古で何度か手合わせがあったという。「まわし取ったら強い相手なので、絶対まわしだけは取らせないという気持ちでいきました」。狙い通りの攻めで完勝だった。

 近大出身の欧勝竜は、全国学生選手権準優勝など数々の実績を持ち19年夏場所で初土俵。序ノ口から3場所連続で優勝し、デビュー以来の連勝記録は歴代3位の24まで伸ばした。入門から1年で幕下1桁まで番付を駆け上がったが、そこから2年半伸び悩んで関取昇進を果たせずにいた。その原因は、右肩のケガ。実は入門してすぐに棘上筋(きょくじょうきん)断裂のケガを負っており、痛みを抱えたまま出場していたという。昨年秋場所前に再度痛め、場所後に手術に踏み切った。3場所連続の全休を経て4月中旬から実戦稽古を再開。「まだあまり調子はよくない」としながらも、不安を感じさせない相撲内容で白星を5つ並べた。

 近大で同期だった翠富士(26=伊勢ケ浜部屋)や、同じ関西出身でしのぎを削った貴景勝(26=常盤山部屋)らかつてのライバルたちは既に幕内上位で活躍している。ケガを克服し、万全な状態で上の番付へ。まずは復帰場所での序二段優勝を目指し「一日一番集中してやっていく」と意気込んだ。

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