山下美夢有 7差ぶっちぎりV!前週プレーオフで敗れた“リベンジ”「やっと自分らしいプレーができた」

[ 2023年5月22日 04:30 ]

女子ゴルフツアー ブリヂストン・レディース  最終日 ( 2023年5月21日    愛知県 中京GC石野C=6573ヤード、パー71 )

優勝トロフィーにキスをする山下美夢有 (撮影・井垣 忠夫)
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 首位スタートの山下美夢有(21=加賀電子)が6バーディー、ボギーなしでこの日ベストスコアとなる65をマークし、通算18アンダーで今季2勝目、通算8勝目を挙げた。2位に7打差をつける圧巻Vで、前週にプレーオフで敗れた“リベンジ”を果たすとともに、年間女王を決めるメルセデスランクでも首位に再浮上した。岩井ツインズの姉・明愛(あきえ、20=Honda)が70で回り、2位に入った。

 雪辱を果たし、左拳を青空に突き上げた。「やっと自分らしいプレーができた」。昨季年間女王の強さを見せつけた圧巻のプレーだった。同組の岩井明、鈴木が苦戦する中、目の前の一打に集中。1番で6メートルを沈めてバーディー発進すると、順調にスコアを伸ばした。後半に入って勢いは加速。10、11番で連続バーディーを奪い、独走態勢を築いた。

 前週のRKB×三井松島レディースは、プレーオフの末に惜敗し目を赤く染めた。「私ができるのは結果で恩返しだと思っているので悔しかった」。いつも支えてくれる大好きな母・有貴さんのため、昨年のワールド・サロンパス・カップに続き、母の日はどうしても勝ちたかった。悔しさを胸に臨んだ今大会。2位に7打差をつける圧勝で、母に1週間遅れで最高のプレゼントを贈った。

 気持ちを切り替えたことが奏功した。前週の試合後は、自宅に帰って家族との会話を楽しんでリフレッシュ。母の日に花をプレゼント。その母からは「よく頑張ったね」とねぎらいの言葉をかけられ、心がスッと軽くなったという。
 
このコースには縁がある。19年には国際大会のトヨタジュニア・ワールドカップに岩井明らとともに出場し、団体優勝。思い出の地で、今季2勝目をつかんだ。昨季手中に収めたメルセデスランクも首位に再浮上。今季は海外メジャーも視野に入れる。座右の銘は「ちりも積もれば山となる」。コツコツと勝利を積み重ね、さらなる高みを目指す。

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