幕下・宮城が「ずぶねり」の珍手で初白星 「体が反応した」軽量級元日本代表の業師が沸かせた

[ 2023年5月22日 16:18 ]

大相撲夏場所9日目 ( 2023年5月22日    東京・両国国技館 )

<大相撲夏場所9日目>出羽ノ龍をずぶねりで破る宮城(右)(撮影・西海健太郎)
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 幕下・宮城(24=二所ノ関部屋)が出羽ノ龍(22=出羽海部屋)を「ずぶねり」の珍手で破って今場所の初白星を挙げた。

 低く当たって相手の右脇に頭を入れる体勢で前に出ていき、頭を軸に右へひねって体を後ろへ反らせながらひねり倒した。決まり手は「ずぶねり」。頭をつけている方向とは逆へひねる変則の形で決まった。「狙ってできるものじゃない。体が反応した。よく分からない」ととっさに大技を繰り出した。

 宮城は日体大2年時に85キロ級で日本一に輝き、3年時には日本代表として世界選手権にも出場した。当時からずぶねりは得意としており、今でも稽古場で繰り出すことはあるというがプロで決めたのは初めて。幕下以下やアマチュアではたびたび見られるが、幕内では98年春場所の旭豊以来出ていない技。1メートル72、103キロの小兵が館内を沸かせた。

 今場所は自己最高位の西幕下11枚目。「思ったように勝たせてくれないし、みんな考えてくる」と、ここまで4戦全敗と苦戦していた。既に負け越しが決まっているため「跳ね返されたので、残りは来場所に向けての相撲を」と巻き返しを誓った。

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