隙なく80分間奮闘 横浜SHデクラークがクラブ最高成績に導く ラグビーリーグワン3位決定戦

[ 2023年5月19日 23:51 ]

ラグビーリーグワン プレーオフトーナメント3位決定戦   横浜26―20東京SG ( 2023年5月19日    東京・秩父宮 )

<東京SG・横浜>スタンドに向かってVサインをするデクラーク(撮影・篠原岳夫)
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 トップリーグ時代を含めて初の4強入りを決めていた横浜が、プレーオフ常連の東京SGを26―20で下し、3位でシーズンを終えた。

 先発フル出場で1トライを挙げるなど、クラブ史上最高成績の立役者となった南アフリカ代表SHのファフ・デクラークは「いい1年だった。決勝に出たかったが、この成績は誇れる」と胸を張った。

 シーズン最後の80分間は、さながらデクラーク劇場だった。前半15分、敵陣ラインアウトからわずかな隙に仕掛けて防御ラインの裏へ出ると、No・8ハラシリ、WTB松井とつながり、反撃のトライに。8点を追う後半6分にはモールサイドを突いて裏へ飛び出し、左足でショートパント。ゴール前で自ら捕球しトライをマーク。「チャンスに見えたので、ちゅうちょせずに仕掛けた。チームに勢いを与えられた」と振り返った。

 それだけではない。激闘だった準決勝から中5日で迎えた3位決定戦。「前半は何人か、ちょっと元気がないと感じていた」といい、声とプレーで鼓舞し続けた。CTB梶村主将も「今日のファフはいつも以上にFWにプレッシャーを掛けていた。スイッチを切るなと、ずっと言っていた」と話す。1プレーヤー以上の働きぶりを見せた“小さな巨人”に、沢木敬介監督も「ファフは今日は、ファフ・デクラークでした」と称えた。

 世界一になった19年W杯日本大会から4年。リーグワン1季目を終え、戦いの場は再びインターナショナルに移る。スプリングボクスの一員として単独最多となる4度目の優勝を目指す今秋のW杯フランス大会に向けて、「本番までに何試合かあるので、チームをつくっていきたい。自信はあるよ」と不敵な笑みを浮かべた。

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