アマチュア横綱・大の里が2勝目「次の場所につながるように」“3年先の稽古”ならぬ“1場所先の相撲”

[ 2023年5月19日 16:31 ]

大相撲夏場所6日目 ( 2023年5月19日    東京・両国国技館 )

勝利した大の里(撮影・久冨木 修)
Photo By スポニチ

 2年連続アマチュア横綱で幕下10枚目格付け出しの大の里(22=二所ノ関部屋)が吉井(19=時津風部屋)を下して2勝1敗とした。

 立ち合いで右を差して相手の上体を起こすと右下手を引いて一気に前に出て電車道の寄り切り。「徐々に慣れも出てきた。初日の緊張が嘘かのようにスムーズにいった」と会心の内容に納得していた。

 相手の吉井は1番相撲で宮城と、2番相撲で高橋と対戦しており、3番連続で二所ノ関部屋の力士との対戦だった。大の里は「二所ノ関部屋の先輩2人がやっていたので、聞いてきました」とアドバイスを受けて対策は十分だった。

 デビュー戦で敗れたことで気持ちは楽に。「今場所は6勝しようが5勝しようが十両には上がれないので、次の場所につながるようにテーマを持ってやっています」。“3年先の稽古”という言葉があるように、1場所先を見据えた相撲を取った。

 自身の取組前に十両土俵入りが行われるため、支度部屋では関取の姿を目の当たりにする。「締め込みとか化粧まわしとか締めているのを見て、自分も早く上がりたい。一日も早く関取に上がりたい」。憧れの姿を近くで見ることで、十両昇進への思いを強めた。

続きを表示

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2023年5月19日のニュース