元大関・栃東の玉ノ井親方が明かした先代師匠との秘話「5回相撲取って…」中学時代に“親子対決”

[ 2023年5月19日 13:55 ]

「親方トークイベント」に出演した元大関・栃東の玉ノ井親方(撮影・前川 晋作)
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 大相撲夏場所6日目を迎えた19日、東京・両国国技館内の相撲博物館で行われた「親方トークイベント」に玉ノ井親方(元大関・栃東)が初めて出演した。

 現役時代の思い出話や、親方として弟子を育成する中で心掛けていることなど、さまざまなテーマの質問に答えながらトークを展開した。「生まれ変わっても力士になりたい?」という質問には「いや…」と即答。「少年野球やっていたので、生まれ変わったら野球やりたいですね」と答えて笑わせた。

 父である先代師匠(元関脇・初代栃東)とのエピソードも披露。玉ノ井親方が中学生だった頃、現役を引退して10年以上たつ父と相撲を取ったことがあった。「5回相撲取って5回負けた。はたき込みや蹴手繰りをされて“汚いぞ”って言ったら“相撲の技にあるんだからしょうがない”と言われた」という。「スピードが凄く速かった」と幕内優勝経験のある名関脇の技術に圧倒された。その約10年後に自身は大関に昇進。父の番付を「抜かせたのはうれしかった」と懐古した。

 今場所の上位陣についても言及。4場所ぶりに戻ってきた横綱・照ノ富士(31=伊勢ケ浜部屋)については「だいぶ戻ってきたという印象。ここまでは何一つケガの影響がないような相撲を取っている」と評価した。カド番の大関・貴景勝(26=常盤山部屋)については「膝に不安を抱えながら怖々取っている。足が使えていなくて突きが通用していない。痛みがあるのかな」と心配していた。

 一番注目しているのは、次の大関昇進を目指す4関脇。「4人が(優勝争いを)引っ張っていきそうな雰囲気」と期待を込めた。特にここまで5戦全勝の若元春(29=荒汐部屋)については「自分の形になった時の強さは今1番じゃない?強みだね」と絶賛した。

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