成田美寿々&二所ノ関親方「コレができれば80台!!」⑤ ラフからの打ち方

[ 2023年5月19日 12:00 ]

成田美寿々&二所ノ関親方「コレができれば80台!!」⑤ ラフからの打ち方
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 アベレージゴルファーの場合、フェアウェーよりもラフから打つ機会の方が多かったりしませんか?二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)のように、芝ごとボールを運べるパワーがある人は別として、一般の人はラフからの正しい打ち方を身につけておくべきです。成田美寿々プロによれば、ポイントはライの見極めだと言います。ボールが浮いているか沈んでいるかで打ち方が変わるからです。状況に応じた打ち方をマスターし、スコアアップに役立てましょう。 動画で見る・成田美寿々&二所ノ関親方「コレができれば80台!!」⑤

 成田 親方はラフにボールが入ったときはどのように打ちますか?

 二所ノ関親方 あまり打ち方について意識したことはないですね。どうせなら芝ごと全部打ってしまおうかなと(笑)。芝の抵抗があっても強引に打つスタイルです。

 成田 確かに親方ぐらいパワーがあれば、芝の抵抗も感じないと思いますが、一般のゴルファーはきちんとライの見極めを行いましょう。

 二所ノ関親方 ライの見極めですか?

 成田 ボールがスッポリと芝の中に埋まっているのなら、ボールの上からクラブヘッドを振り下ろします。そうじゃなければ、ボールの横から払うように打ちます。ボールが半分くらい沈んでいるだけですぐに上から打ち込もうとする人もいますが、その打ち方だとクラブフェースの上部にボールが当たるので、飛距離が出ません。よほど深く沈んでいなければ、払い打つ方が、芝の抵抗も小さいし、フェースの芯に近いところでヒットできるでしょう。

 二所ノ関親方 なるほど、そうなんですね。ということは、フェアウェーウッドを打つ時のイメージに近いのでしょうか?

 成田 そうですね。アイアンよりはウッドの打ち方に近いと言えます。正直、ボールの手前をダフるぐらいならトップした方がラフから出せるし、距離も稼げます。試しに1球打ってみましょう。

 二所ノ関親方 分かりました。えーと、このライはボールが浮いているので、横から払うように打ちます。※良い当たりでボールは見事グリーンにオン。

 成田 うまくボールを拾いましたね!ナイスショットです。

 二所ノ関親方 ボールが浮いていたので嫌な感じはしましたが、当たってくれました。

 成田 確かにボールが浮いている場合、少しでもヘッドがボールの下に入ると、フェースの上部でヒットすることになるので飛距離が落ちますからね。場合よってはダルマ落としもあるくらいです。

 二所ノ関親方 注意点はありますか?

 成田 最も注意したいのは、沈んでいるように見えて、実は浮いているボールなんです。ボールから少し離れたところで素振りを行うと、芝の抵抗と同時に、根の感じも分かるので、ボールの浮き具合を理解できます。ボールと地面との間に少し空間があると感じたら、ティーアップしたボールを打つイメージで、横から払うように打ちましょう。

 二所ノ関親方 沈んでいると判断したら?

 成田 ボールの上からヘッドを打ち込むので、まずは芝の抵抗に負けないようにクラブを少し短く持ち、グリッププレッシャーも強めにします。芝の抵抗に負けると、フェースが開いたり、閉じたりするので気をつけましょう。ボールをスタンスの真ん中よりも1個分右に置いたら、あとはボールの上からヘッドを下ろすだけです。

 (取材協力・大利根カントリークラブ)

 ◆成田 美寿々(なりた・みすず)1992年(平4)10月8日、千葉県市原市生まれの30歳。小学6年でゴルフを始め、拓大紅陵高入学後本格的に取り組む。10年関東ジュニア優勝。日体大を経て13年プロテスト合格。日本女子プロゴルフ協会新人賞、日本プロスポーツ新人賞受賞。13年富士通レディースでツアー初優勝。14年ワールド・サロンパス・カップなどツアー通算13勝。

 ◆二所ノ関 寛(にしょのせき・ゆたか=元横綱・稀勢の里、本名萩原寛)1986年(昭61)7月3日生まれ、茨城県牛久出身の36歳。02春場所で初土俵を踏み17歳9カ月で新十両。18歳3カ月で新入幕を果たし11年九州場所後に大関昇進。17年初場所後に横綱昇進。19年初場所限りで引退。幕内優勝2回。現役時代からゴルフに親しみベストスコアは73。

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