相馬監督を支えた帝京ファミリーの恩返し リーグワンでプレーするOBが定期的に練習参加

[ 2023年1月9日 05:05 ]

第59回ラグビー全国大学選手権決勝   帝京大73-20早大 ( 2023年1月8日    国立競技場 )

<帝京大・早大>優勝し、泣きながら抱き合う相馬監督(左)と松山主将(撮影・久冨木 修)
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 帝京大の相馬監督が成し遂げた就任即Vの裏には帝京ファミリーの存在があった。東京都日野市のグラウンドには、リーグワンでプレーするOBが定期的に顔を出していた。それぞれがスケジュールの合間を縫って、練習スタートの午前7時から参加。特に東京SG(旧サントリー)のCTB森谷圭介(28)と、埼玉(旧パナソニック)のWTB竹山晃暉(26)は部員とともに汗を流し、年齢が近い兄貴分として良き相談役となっていた。

 森谷はバックス陣へ攻撃面や細かい技術をアドバイス。昨年5月からWTBに本格的に挑戦した小村は、竹山から助言をもらい「ポジショニングやプレー中の考え方を教えてくださる。トライを取り切る力がついてプレーの幅が広がった」と吸収した。松山主将は、前主将で東京SGのプロップ細木康太郎(22)と連絡を取り合い「こういう時はどうしてましたか?」と相談することもあった。

 相馬監督とはパナソニック時代にコーチと選手の間柄だった竹山は「相馬さんにお世話になったので、自分にも何かできることがないかと思った」と感謝の思いから母校へ足を運んだ。OBからの熱い人望――。指揮官の人柄が、ファミリーの力を集結させた。

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