高梨沙羅10位「正直悔しいし、もどかしい」今季まだ表彰台なく「3合目で停滞している感じ」

[ 2023年1月9日 04:50 ]

10位だった高梨の1回目のジャンプ(撮影・竹内敦子)
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 ノルディックスキーのW杯ジャンプ女子札幌大会最終日は8日、札幌市・大倉山ジャンプ競技場で個人第11戦(ヒルサイズ=HS137メートル)が行われ、予選を5位で通過した高梨沙羅(クラレ、写真)は118・5メートル、123・5メートルの合計197・3点で10位に終わった。勢藤優花(ヤマチューン)は2日連続日本勢最高の9位、伊藤有希(土屋ホーム)は14位、丸山希(北野建設)は17位だった。シリエ・オプセト(ノルウェー)が135・5メートル、121メートルの232・1点で今季3勝目、通算4勝目を挙げた。

 3季ぶりの国内開催で前日11位の高梨は、2日連続で1桁順位を逃した。1回目は118・5メートルの13位。2回目は123・5メートルを飛んで順位を上げたが、10位にとどまった。地元・北海道での2連戦を振り返り、「自分のジャンプでお客さんを沸かせられなかったのは正直悔しいし、もどかしい気持ち」と語った。

 今季W杯では表彰台はなく、最高位は5位。自らを登山者に例え、「3合目で停滞している感じ」と現状を説明した。それでも「昨日(7日)の(空中での)突っ込み具合はかなり改善され、今後のビジョンはイメージできた」と前進を強調。女子W杯は13日から山形・蔵王に舞台を移す。12年にW杯初優勝を飾った思い出の地で復活を期す。

 ≪勢藤 安堵の9位≫1回目126メートルを飛んで5位につけた勢藤が2回目119・5メートルで順位を落としたものの、2戦連続で日本勢最上位に入った。前日と同じ9位に「もうちょっと落ちたかと思ったので良かった」と安堵(あんど)した。北京冬季五輪後、競技生活に区切りをつけることも考えたというが、今季は所属先を変えて活動。W杯蔵王大会に向けては「いいイメージを持って蔵王に入れる。強い気持ちで試合に臨みたい」と力強く語った。

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