一人大関の貴景勝が早くも黒星 綱獲りの重圧か 玉ノ井親方「少し心配な負け方」

[ 2023年1月9日 19:03 ]

大相撲初場所2日目 ( 2023年1月9日    両国国技館 )

<大相撲初場所2日目>貴景勝(左)をはたき込みで破る翔猿(撮影・久冨木 修)
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 貴景勝は少し心配な負け方だった。

 立ち合いから突いて前に出ていったが、攻め急いでしまった。翔猿は引き足が早く、回り込むのも巧み。それが分かっていたから焦ったのかもしれない。余裕がなかった。

 最後は足がついていかず、相手にうまく回り込まれてはたきを食らった感じだ。

 今場所の大関は体がパンパンに膨らんでいる感じではなく、いつも以上に動きやすい状態に見える。ただ、当たってそのまま一気に押し込むことができれば良かったが、圧力をかけ切れなかった。そこは少し気になる。

 目の前に横綱がちらついてきて重圧が掛かっているのかもしれない。今場所は星数、内容次第で昇進のチャンスがあると言われている。意識するなと言われても難しいだろう。しかも照ノ富士が休場し、大関も自分一人だけ。下を引っ張っていかなければという責任感もある。そうしたプレッシャーが裏目に出なければ良いなと思っていたが、やはり簡単にはいかない。

 まだ序盤という見方もできるが、たかが1敗、されど1敗だ。この日の負け方を見ていると少し不安になる。(元大関・栃東)

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