誠英　ノーシードから感謝の準V　主将・北窓「ここまで結果が出せたことが凄くうれしくて、やりきれた」

バレーボール全日本高校選手権　決勝   誠英2―3古川学園 （ 2023年1月8日    東京体育館 ）

準優勝した誠英
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　決勝が行われ、男子の鎮西（熊本）は駿台学園（東京）に2―3で惜敗し2大会連続の準優勝となった。駿台学園は6大会ぶり2度目の優勝。女子は誠英（山口）が古川学園（宮城）に2―3で敗れ頂点を逃した。古川学園は23大会ぶり4度目の栄冠を手にした。新型コロナウイルスの影響で無観客が続いていたが、準決勝と決勝は観客を入れて実施した。

　ノーシードの誠英が10大会ぶりにたどり着いた決勝。フルセットで、あと一歩及ばなかった。卒業後にVリーグの久光に入団するエースで主将の北窓絢音（3年）は、敗戦に涙を光らせながらも「負けたことは凄く悔しい。でもここまで結果が出せたことが凄くうれしくて、やりきれた」と感謝を口にした。

　古川学園の身長1メートル96の留学生、タピアの高さに苦しみながらもチームが掲げる“泥んこバレー”でつなぎ、粘って得点を重ねた。北窓も攻守で活躍しアタックで21点、ブロックで4点とチームトップの25得点。「凄く楽しくて、全て出しきれた最高の試合だった」と最後の試合に悔いはない。

　次のステージではVリーガーとして飛躍を目指す。既に世界の舞台も経験している。1メートル82の身長を生かしてアウトサウドヒッターだけではなくミドルブロッカーでもプレーできる器用さを持ち、昨夏のアジアジュニア女子選手権で優勝。「卒業生の栗原恵さん（元日本代表）のようにレシーブもスパイクもできるエースを目指して頑張りたい」と目標像を語る。

　「今回は頂点を獲れなかったので、全日本に選ばれて世界一を獲れるように頑張る」。新たな挑戦がスタートする。