玉ノ井親方 攻め続けた阿炎に連覇のチャンス

[ 2023年1月9日 04:55 ]

大相撲初場所初日 ( 2023年1月8日    両国国技館 )

琴ノ若(左)を攻める阿炎(撮影・藤山 由理)
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 【玉ノ井親方 視点】阿炎が優勝した先場所の良い流れを継続している。新三役の琴ノ若との一番は、少し腰高で攻められる場面もあったが、すぐに攻め返した。右でいなしながら体勢を立て直すと一気に前へ。手が伸びて、頭から当たって休まずに攻め続けたのが良かった。

 初日は誰でも緊張するもの。だが押し相撲の力士はやることが決まっているので比較的重圧は少ない。阿炎もよく体が動いていた。私は初優勝した翌場所、疲れがなかなか抜けきれず苦労した経験がある。初日の阿炎の相撲を見る限り、そういう心配は必要なさそうだが、問題は後半戦を迎えた時にそれがどうなっているかだろう。

 今場所は横綱が不在で大関も貴景勝ただ一人。誰が優勝争いに絡んでもおかしくない。上位陣は横一線。阿炎にも連覇のチャンスは十分にある。(スポニチ本紙評論家 元大関・栃東)

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