新入幕・熱海富士が10日ぶりの白星 4勝11敗で取り終え「自分が全然まだ通用しないと実感」

[ 2022年11月28日 06:16 ]

大相撲九州場所千秋楽 ( 2022年11月27日    福岡国際センター )

<大相撲九州場所15日目>熱海富士が上手投げで隆の勝を破る(撮影・中村 達也)
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 新入幕の熱海富士(20=伊勢ケ浜部屋)が隆の勝(28=常盤山部屋)を破って連敗を9で止め、4勝11敗で今場所を取り終えた。

 立ち合い今場所一の鋭い踏み込みを見せ、左おっつけからすぐに得意の左上手。やや深かったため右をしっかり差されて攻め込まれたが、土俵際残って逆転の左上手投げ。「何しても勝てなかったですし“最後ぐらい思い切りいけ”と師匠に言われていたので、勝ててよかったです」と少しだけ安堵(あんど)の表情を浮かべ、10日ぶりの白星に「久々に勝ちましたね」と実感を込めた。

 3勝2敗の白星先行で序盤戦を終えてまずまずのスタートと思われたがそこから泥沼の9連敗。「けっこうしんどかったですね。こんなに負けたこと今までないですし、自分ができないのが悪いんですけど本当に悔しくてダメでしたね」。初めての幕内挑戦は大きな壁に阻まれた。

 勝った時はいつも満面の笑顔だが、この日は今場所全体の反省が大きいためか浮かない表情。「幕内の人たちは強いなと思った。自分が全然まだ通用しないというのを実感しましたね」。来場所は十両から出直しとなる。「こんな思い何度もしたくないので、言われていることをしっかりできるようにしてまた幕内に戻りたいです」。高卒史上最速の所要12場所で新入幕を果たした20歳は、この経験を糧に必ず強くなって戻ってくることを誓った。

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2022年11月28日のニュース