リーチ・マイケルが“W杯仕様”シン・ボディー目指す「もう一回り大きくしたい」

[ 2022年11月28日 20:06 ]

<リーグワン・プレスカンファレンス>開幕戦で対戦するBL東京・リーチ(左)と埼玉・ガンター(撮影・篠原岳夫)
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 ラグビー日本代表通算78キャップを誇るフランカーのリーチ・マイケル(34=BL東京)が、“W杯仕様”のシン・ボディーに仕上げることを宣言した。

 28日に都内で行われたリーグワン(12月17日開幕)の記者会見にBL東京(旧東芝)を代表して出席。欧州遠征から帰国したばかりだが、3日に行われる東京ベイ(旧クボタ)との練習試合にも「出るつもりで、今日も練習してきた。調子が良い」と疲労を感じさせなかった。

 世界ランキング10位の日本代表は欧州遠征で同2位のフランス代表、同5位のイングランド代表に挑んだが、ともに黒星。世界最上位グループの代表チームとされる「ティア1」の壁は厚く、高かった。永遠の課題とされるフィジカル面での差を突きつけられ「体をもう一回り大きくしたい。ボリュームアップしていきたい」と肉体強化へ着手する意向を明かした。

 だが、リーチには肉体改造で苦い過去もある。前回のW杯イヤーだった19年。バーベルを腹部に乗せて上下させるヒップスラストというウエートトレーニングを300キロの重量で実施していた。すると、体に負荷を掛けすぎたことが原因で、恥骨の炎症を発症。「エクササイズが間違っていた」と反省を胸に刻んでいる。

 今回のテーマは「焦らずに力をつけていきたい」。主に背筋を中心とした上半身を強化する計画があり、マシントレーニングではなく、ダンベルなどを使用するフリーウエートで鍛え上げる。現在は体重110キロといい、目標数値は3キロ増の113キロに設定。来秋のW杯フランス大会へ、リーグワンのシーズン中も「試合に出ながら体をでかくしたい」と意気込んでいる。

 まずは、昨季王者の埼玉(旧パナソニック)と激突する開幕戦から新たなシーズンが始まる。「一試合、一試合を大事にして優勝に向けて頑張っていきたい」とリーチ。そして、リーグワンを戦い終えた先にある大舞台を見据えた。「個人の課題をどれだけクリアするかが大事。時間をかけてやっていく。背中を強くして体に厚みを出したい」。強豪国の屈強な“壁”を撃破するボディーを目指す。

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2022年11月28日のニュース