阿炎の小中学生時代の恩師・常光弘泰氏 成長に万感「優勝する子だと思っていた」

[ 2022年11月28日 04:56 ]

大相撲九州場所千秋楽 ( 2022年11月27日    福岡国際センター )

優勝インタビューで目頭を押さえる阿炎

 阿炎が小中学生時代に通った草加相撲練修会の恩師で、両国でとんかつ店「わとん」を営む常光弘泰氏(58)は、教え子の逆転優勝を信じていた。「一発勝負は強いですよ。何やるか分からないのが洸助(阿炎の本名)なので」。恩師の予想は見事に当たった。「あそこで変化できるあいつが凄い」。勝利への貪欲さには感心するしかなかった。

 阿炎の昔からの口癖は「俺、優勝するから!」。小学生時代は全国レベルで活躍できる選手ではなかったが、口だけは一丁前だったという。力士になってもビッグマウスは変わらず、それに見合う実力が伴ってきた。幕内力士になっても常々「優勝する」と大きな目標を口にしていたという。「有言実行な子なので」と常光氏はその言葉を疑わず「優勝する子だと思っていた」と信じ続けてきた。

 不祥事による謹慎処分を経て幕内に戻り、大きな目標までかなえた阿炎。その過程も見守ってきた恩師は優勝の瞬間、万感の思いだった。「夢みたいですよ。たいしたもの」。教え子の成長に涙が止まらなかった。

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2022年11月28日のニュース