旧友の阿炎「優勝力士」の振る舞いも表情は昔のまま

大相撲九州場所千秋楽 （ 2022年11月27日    福岡国際センター ）

八角理事長から優勝杯を受け取る阿炎

　【記者フリートーク】旧友の快挙に胸がいっぱいになる。阿炎と同学年で相撲をやっていた私は、小学生時代から大会などで顔を合わせるうちに自然と仲良くなった。大会の閉会式中に横を向いて話していて一緒に怒られたこともあった。誰にでも気さくに話しかける素直で無邪気な性格は、力士になってもそのまま。しかし不祥事の後は、自由奔放な発言を封印。「大人になるってこういうことか」と同学年から学びつつ、どこか寂しく感じるところもあった。

　私が担当になってから取材で接する時は「力士・阿炎」の顔。この日も「優勝力士」の振る舞いを見せていたが、帰り際に「おめでとう」と声を掛けると「おう、またな」と返ってきた。その表情は昔からよく知る「堀切洸助」そのままで、ホッとした。（相撲担当・前川　晋作）