日大“菊谷イズム”で白星発進 平坂主将「難しい試合で勝ち切ることができたのは収穫」

[ 2022年9月11日 22:02 ]

関東大学ラグビー・リーグ戦グループ1部 ( 2022年9月11日    熊谷ラグビー場 )

<日大・立正大>戦況を見つめる日大の菊谷ヘッドコーチ(左)と中野監督
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 リーグ戦1部の3試合が行われ、日大は立正大とのシーソーゲームを44―33で制し白星発進した。27―33で迎えた後半36分にCTBジョアペ・ナコ(2年)のトライで1点差に詰め寄り、同37分にSH前川李蘭(3年)のゴールで逆転。フランカー平坂桃一主将(4年)はチームに浸透する“菊谷イズム”の効果を口にした。

 日大は前半を17―19で折り返すなど苦戦したが、終盤に粘り勝ちした。「初戦の難しい試合で勝ち切ることができたのは収穫」と平坂。試合後には安堵(あんど)から涙する選手もおり「春夏でなかなか結果を出すことができなくて不安だったので、勝ち切れて安心というか。その涙が出てしまったのかなと思う」と振り返った。

 元日本代表主将の菊谷崇ヘッドコーチが3月からチームを指導し、相手との接点で当たり負けしないフィットネスやメンタル面に注力してきた。この日も拮抗した終盤に力強さを発揮。主将は教えを胸に「苦しい中でも自分たちのプレーを出すことに生きている」と手応えを口にした。

 この日、秩父宮ラグビー場では29年ぶりにリーグ戦グループ1部に復帰した東洋大が、4連覇中の王者・東海大を撃破。今後も混戦が予想され、中野克己監督は「他会場の結果を聞いてると(各チーム間で)力の差が拮抗している。一戦一戦が勝負」と見据えた。

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2022年9月11日のニュース