国枝 三木との日本勢対決制し王手!年間グランドスラムあと1勝

[ 2022年9月11日 02:30 ]

テニス 全米オープン第12日 ( 2022年9月9日    米ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター )

車いすの部男子シングルス準決勝で三木(左)に勝利した国枝
Photo By 共同

 車いすの部シングルス準決勝は男子で年間グランドスラム(4大大会全制覇)を狙う第1シードの国枝慎吾(38=ユニクロ)が、三木拓也(33=トヨタ自動車)を6―1、6―2で圧倒した。決勝で第2シードのアルフィー・ヒューエット(24=英国)と対戦する。女子は第2シードの上地結衣(28=三井住友銀行)がイエスカ・グリフィユン(37=オランダ)に快勝。決勝では4大大会7連勝中で第1シードのディーデ・デフロート(25=オランダ)と顔を合わせる。

 日本勢対決で、国枝が格の違いを見せた。三木とは国内で何度も練習試合を行い、お互いの手の内を知り尽くした間柄。成功率84%と精度の高い第1サーブから、確実にポイントを重ね、1時間19分でストレート勝ちした。凡ミスは相手より10本も少ない8本。番狂わせを許さず「日本人同士で独特な緊張感があり、難しかった。プレッシャーはあったが、勝ててよかった」と胸をなで下ろした。

 車いすの部男子シングルス史上初の年間グランドスラムにあと1勝に迫った。4大大会5連勝の懸かる決勝はヒューエットと激突する。対戦成績15勝12敗と拮抗(きっこう)するが、4大大会では3連勝中。「彼のリターンは車いすテニス界でも随一。どこで差をつけるかは、やってからのお楽しみ」と不敵に言った。

 ◆テニス全米オープンはWOWOWで全日生中継。WOWOWオンデマンド、WOWOWテニスワールドで全コートライブ配信。

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2022年9月11日のニュース