ワールドゲームズ7人出場でメダル6個獲得 日本山岳・スポーツクライミング協会会長「かなりの成果」

[ 2022年7月20日 18:45 ]

 日本山岳・スポーツクライミング協会の丸誠一郎会長と日本代表の安井博志ヘッドコーチが20日、オンラインで取材に応じ、17日に閉幕したワールドゲームズ(米バーミングハム)などの大会を振り返った。

 スポーツクライミングの日本代表はワールドゲームズに7人が出場し、金1、銀3、銅2と計6個のメダルを獲得。開会式から現地視察した丸会長は「スポーツクライミングについては予選、ファイナルに関わらず、チケットが全て完売という状況でした」と現地での人気の高さを明かし、「いつものワールドカップ(W杯)のメンバーと少し変え、これから頑張ってほしい選手もかなりの成果を上げることができた」と強調。安井ヘッドは「非常に素晴らしい大会になった。4年に1度の大会で勝ち切り、選手個々の経験値が良い方向に向いてきた」と手応えを口にした。

 今季はすでにボルタリングのシーズンが終了。W杯の男子年間ランキングでは日本選手が1―3位を独占し、8年連続で国別ランキング1位を死守。女子では野中生萌(フリー)が総合2位に入った。リードでは本間大晴(明治安田生命)がヴィラール大会でW杯初優勝を飾り、スピードの大政涼(松山大)は2週連続で日本新記録を更新するなど日本勢の健闘が光っている。

 リード、スピードのW杯は全7戦が予定されており、リードは今週末が折り返しの4戦目となる。安井ヘッドはリード種目に関して「日本チーム全体のポイントだとか、選手それぞれが、どのように年間チャンピオンを狙って非常に面白い部分に差しかかってきますので。ご注目いただければと思います」とアピールした。

 スピード種目も大政が強化選手Sランクに上がるなど、24年パリ五輪に向けて明るい材料は少なくない。3種目とも中国を筆頭に他国のレベルも上がる中、安井ヘッドは「オリンピックを機に各国の伸び率が急激に伸びた印象があり、競争は激化している。ただ、その曲線を上回るペースで我々も成長できている」と自信を示した。 なお、複合で開催されるW杯盛岡大会について、出場選手の上限が男女ともに80人、各国4枠ずつ、ホスト国の日本はプラス4枠で計8枠となることが明らかにされた。

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2022年7月20日のニュース