【世界陸上】サニブラウン、リレー侍に「信頼関係」注入 小池不在で精神的支柱

[ 2022年7月20日 18:33 ]

日本人初の100メートル決勝を7位で駆け抜けたサニブラウン(AP)
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 男子100メートル7位入賞のサニブラウン・ハキーム(タンブルウィードTC)が19日、3大会連続のメダル獲得が懸かる男子400メートルリレーに向けて、チームメートに絆の重要性を強調した。

 ユージン市内の練習場で調整。22日(日本時間23日)に予選を控える中、この日が鈴木涼太(スズキ)らとは初めて言葉を交わす場となった。練習後、報道陣にコンディションを問われ「大丈夫です」と多くを語らなかったサニブラウンだったが、鈴木が日本のエースから掛けられた言葉を明かした。

 「ハキームさんとは今日初めてしゃべったんですけど、凄い話しやすくて。チーム全体にも良い雰囲気が出ている。(掛けられた言葉は)信頼関係が大切だ、ということ。自分はリレーで走るかはまだ分からないけど、そういう意識を持つことが大切になる。意識して臨みたい」

 リレーチームでは、最年長の小池祐貴(住友電工)が前日18日に新型コロナウイルス感染症の陽性が確認され、200メートルとともに400メートルリレーも欠場することが決まった。統括する土江寛裕ディレクターが「今回、若い選手が中心で(小池は)経験を積んだ核となる選手であったので影響はとても大きい」と話したように、危機的状況に陥っている。

 窮地に立たされたからこそ、前回大会で銅メダル獲得に貢献し、男子100メートルで7位入賞という実績を残したサニブラウンに求められるものは大きくなってくる。日本のエースを中心に結束を深め、リレー侍がメダルへと挑戦する。

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2022年7月20日のニュース