錦木 幕内給金一番乗り、自己最速10日目「うれしい」トップで終盤戦へ

[ 2022年7月20日 05:10 ]

大相撲名古屋場所10日目 ( 2022年7月19日    ドルフィンズアリーナ )

錦木(左)は押し出しで千代翔馬を破り勝ち越しを決める(撮影・奥調)
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 西前頭8枚目の錦木が千代翔馬を押し出し、自己最速の10日目に一番乗りで勝ち越しを決め、優勝争いトップを走っている。5連勝の横綱・照ノ富士、平幕の逸ノ城、翔猿も2敗で並走。1差で貴景勝、琴ノ若、錦富士の3人が追う。

 どっしり構えて錦木が過去2勝6敗と苦手の千代翔馬を破った。立ち合いは変化を警戒し踏み込まない。右を差し、左で抱えて圧力を加え、相手の引きに乗じて一気に押し出し。「いろんなことをやる相手なので、ゆっくりいこうと。落ち着いて取れました」。

 今年夏場所後は2年ぶりに出稽古が解禁され、時津風部屋へ日参。その成果もあり「土俵をしっかり(足で)かんでいる感覚がある」。1メートル84、172キロとサイズは申し分なく、丸太のような腕を持つ力自慢。下半身が安定すれば星は伸びる。10日目の給金直しは自己最速、しかも幕内で一番乗り。「うれしい」と満面の笑みだった。

 優勝争いトップで終盤戦へ。高まる緊張感をほぐしてくれるのは、お酒だ。「週8日、飲んでます」と冗談めかすほどで、今場所も毎日欠かさなかった。「残り全部勝たないと優勝争いはできない。まず2桁勝利という小さい目標でやります」。このまま白星を並べ、千秋楽にはタイを手に祝杯をあげたい。

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2022年7月20日のニュース