身も心もスッキリ?柔道ウルフ 1年ぶり復帰戦へ「スタートダッシュしたい」

[ 2022年7月20日 22:09 ]

1年ぶりの復帰戦となるアジア選手権へ意気込みを語るウルフ・アロン
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 柔道のアジア選手権(8月4~7日、カザフスタン・ヌルスルタン)で、昨夏の東京五輪以来約1年ぶりに実戦復帰予定の男子100キロ級のウルフ・アロン(26=了徳寺大職)が20日、東京都内で同大会代表選手の強化合宿に参加。五輪金メダリストとして初めて迎える復帰戦に向け、「だいぶ減量も進んでいるし、柔道のパフォーマンス、技のスピード、組手も元の調子に戻っていると感じる。パリ五輪は2年後。そこで2連覇が最終目標だが、スタートダッシュをしたい」と意気込みを示した。

 ウルフは当初、今年4月の全日本選抜体重別選手権で復帰予定だったが、大会直前に右足首を痛め欠場。この日も右足首にサポーターをして稽古に臨んだが、「変な音が鳴ったりするが、痛みは全くなく踏ん張ることもできる。(古傷の)膝の状態も五輪前よりもいい」と万全を強調。乱取りでも技のキレや受けの強さを見せつけた。

 むしろ心配なのはケガの回復よりも体重の方。五輪後は積極的なメディア出演と休養で稽古を休み、一時は130キロを優にオーバー。昨年12月に母校の東海大で報告会に出席した際には、五輪の公式ウエアが「入らない」と明かしていた。稽古を見守った男子日本代表の鈴木桂治監督も「体重調整に課題が残っている」と心配顔。2週間後に復帰戦が迫る中、現在の体重を「だいぶいい具合に落ちている。今は分からない」と言葉を濁したウルフだが、この日は五輪本番で着用した白の柔道着で練習し、「これを着られるくらいまでは戻っていると思う」とおどけた。

 私生活では19年4月に結婚した元妻と、長期の協議を経て今年5月に離婚成立。「柔道以外の部分がスッキリした」と身も心も余分なものをそぎ落とし、心機一転パリ五輪へスタートを切る。

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2022年7月20日のニュース