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元安美錦が断髪式で長男と最後の土俵入り。笑福亭鶴瓶ら350人がはさみ

[ 2022年5月29日 18:46 ]

元安美錦引退・安治川襲名披露大相撲断髪式ではさみを入れてくれた照ノ富士(右)と握手をかわす元安美錦の安治川親方。行司は木村寿之介(代表撮影)
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 2019年名古屋場所中に引退し、年寄「安治川」を襲名した元関脇・安美錦(43、本名・杉野森竜児、伊勢ケ浜部屋)の引退相撲が29日、東京・両国国技館で行われ、落語家の笑福亭鶴瓶、柔道男子60キロ級で3大会連続五輪金メダリストの野村忠宏さん、間垣親方(元横綱・白鵬)ら約350人がはさみを入れた。

 晴れの舞台に合わせ「一度息子と上がりたかったし、いい機会だった」と、長男の杉野森丈太郎くん(4)とおそろいの化粧まわしを着けて土俵入り。「いろんな感情がわき上がってきて、やって良かった。率直にうれしく思います」と振り返った。

 断髪式では「最初は実感がなかったけど、いろんな人との出会いを振り返るうちに高ぶってきて…」と吐露。現役時代に壁になってくれた浅香山親方(元大関・魁皇)や九重親方(元大関・千代大海)らからねぎらいの言葉をかけられると「こみ上げるものがあった」と目頭を赤くさせた。また弟弟子の横綱・照ノ富士と交わした握手の意味を問われ「場所前に“断髪式があるから優勝する”という約束を果たしてくれて、感謝の思いもあった」と明かした。コロナ禍による2度の開催延期となったが「正直疲れたが誰もできなかった経験もした。いろんなことを学び、いろんな人と出会った。特別な時間になった」と3年間がムダではなかったことを強調した。

 師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)の止めばさみで大銀杏(いちょう)に別れを告げ、整髪後は黒のスーツ姿で長男とともに土俵上に再登場。「私の相撲人生は、好きになった相撲を好きなだけやれた。本当に幸せでした。そのなかで得た経験、様々な出会いを胸に、強いだけでなく、魅力ある力士を育てていきたいと思います」と抱負を述べた。

 青森県深浦町出身。97年初場所で初土俵を踏み、00年初場所に新十両、同年名古屋場所で新入幕。03年初場所では横綱・貴乃花の最後の対戦相手となり、06年九州場所では兄・安壮富士と兄弟幕内を実現させた。前さばきの巧みな玄人好みの名力士で、金星は8個獲得。何度もケガに悩まされながらも40歳まで現役を続け、関取在位117場所は魁皇と並ぶ歴代1位記録。
  

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