ラグビー・大阪 埼玉に8トライ差の完敗 がっくりのアッカーマンHC「克服すべき課題が多い」

[ 2022年3月5日 15:33 ]

ラグビー リーグワン第8節   大阪10―66埼玉 ( 2022年3月5日    ヤンマースタジアム長居 )

 埼玉に敗れた大阪フィフティーン=ヤンマー
Photo By 共同

 10位大阪(旧NTTドコモ)はトップリーグ時代の昨シーズンに続くリーグ戦連覇を目指す4位埼玉(旧パナソニック)に8トライ差の大敗を喫し、実施試合初の白星を挙げることはできなかった。

 「チームはもっと努力しなければいけないし、パナソニックのような強豪チームと戦っていくにはまだまだ克服すべき課題が多い」

 66失点は新リーグ発足後、ここまでの最多失点。就任2年目のヨハン・アッカーマン・ヘッドコーチ(51)も失望の色は隠せなかった。

 前半7分にこの日ゲームキャプテンを務めたSO川向瑛(27)のPGで3―3の同点に追いついたが、同10分にハンドリングミスからのターンオーバーで埼玉のSO松田力也(27)に勝ち越しのトライを許して以降は防戦一方。その後の反撃は同34分、川向のキックパスを受けたWTBラリー・スルンガ(23)のトライ1本のみ。ハイパントを多用した埼玉崩しの作戦も不発に終わった。

 対戦相手の新型コロナウイルス陽性判定により第6節浦安(旧NTTコム)戦、第7節神戸(旧神戸製鋼)戦でそれぞれ貴重な勝ち点5を拾ったが、試合のなかった週も含めるとこれが4週間ぶりの実戦。コロナ禍による開幕2連続不戦敗の後、破竹の5連勝と勢いに乗る埼玉を食い止めるには試合勘の部分でも大きなハンディキャップを背負っていた。

 ローレンス・エラスマス主将(28)、日本代表ヴィンピー・ファンデルヴァルト(33)、南アフリカ代表エルトン・ヤンチース(31)ら主力を故障などで欠く中、この試合で公式戦デビューを果たしたWTB石川貴大(23)、リーグ戦2試合目のフランカー安田司(22)といった入団1年目の若手が力を付けてきたのは明るい兆しでもある。

 「試合は続くのでしっかり修正して。チームが一つになって次に挑みたい」

 試合後、松葉杖を突きながら会見場に現れた川向はチームを代表して前向きな発言を繰り返した。

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2022年3月5日のニュース