“夏冬二刀流”村岡桃佳が日本勢1号金メダル! 北京パラアルペンスキー女子

[ 2022年3月5日 12:16 ]

北京冬季パラリンピック第2日アルペンスキー ( 2022年3月5日    国家アルペンセンター )

アルペンスキー女子滑降座位で金メダルを獲得し、日の丸を背に笑顔の村岡桃佳(共同)
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 女子滑降(座位)が行われ、日本選手団主将の村岡桃佳(25=トヨタ自動車)が、今大会日本勢1号となる金メダルを獲得した。18年平昌に続く2大会連続の金。

 村岡が競技用車いすから、チェアスキーに乗り替えた。夏冬二刀流として昨夏の東京パラリンピック陸上に出場(6位入賞)してから約半年。快速を飛ばし、北京の雪山を滑走した。

 前回18年平昌大会では、金を含む5つのメダルを獲得。その後は、金メダリストとしての重圧に押しつぶされた。「平昌パラのメダリストだから勝たないといけない、勝って当然、勝つべき。スキーをしていて苦しかった」。大好きなはずのスキーから逃げ出したくなる時もあった。

 一度、スキーから距離を置いた。19年4月から陸上競技に挑戦し、東京パラを目指すことを決意。陸上に専念するため、2年半も雪上練習をしなかった。昨年、東京パラを終えて、雪舞台に戦いの場を移した時に思ったのは「スキーが好きだな」という感情だった。

 今大会を「二刀流挑戦のゴール」と位置付けている村岡。残り4種目。冬の女王が、戻ってきた。

 ◇村岡 桃佳(むらおか・ももか)1997年(平9)3月3日生まれ、埼玉県出身の25歳。正智深谷高―早大。トヨタ自動車所属。病気の影響で4歳から車いす生活。冬季パラリンピックは14年ソチから3大会連続出場。

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