琴音 3差3位浮上、思い出の大会でツアー2勝目狙う 昨年トンネル脱出のきっかけ

[ 2022年3月5日 05:30 ]

女子ゴルフ ダイキン・オーキッド・レディース第2日 ( 2022年3月4日    沖縄県 琉球GC=6590ヤード、パー72 )

6番、笑顔を見せる堀(左)(撮影・西尾 大助)
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 28位から出た堀琴音(26=ダイセル)が4バーディー、ボギーなしの68で回り通算5アンダーの3位に浮上した。首位と3打差。初日首位の渡辺彩香(28=大東建託)は70で回り7アンダーの2位。黄アルム(34=韓国)が67で回り8アンダーの単独首位に浮上した。

 風が強くなった第2ラウンド、堀が堅実なゴルフを貫いた。

 インから出てパー5の11番で第3打を2メートルにつけて、12番は3メートルのパットを沈めて、連続バーディーでリズムをつかんだ。18番と後半の4番はアプローチをピンそばに寄せてスコアを伸ばした。

 ボギーなしの68で28位から3位に浮上し「開幕戦は緊張する。緊張すると力むので、力まないように意識して回った。自然体でプレーできている」と満足そうにうなずいた。

 昨年のこの大会で1年11カ月ぶりに予選を通過。長いトンネルから抜け出し、4カ月後のニッポンハム・レディースでツアー初優勝を飾った。「優勝できたのも、ここで予選通過できたから。今は2勝目を狙おうと思っている。1年でこんなに変わるんだなと成長を実感した」としみじみと語った。

 昨年、終盤で成績が振るわず体力不足を痛感した。オフには腹筋を中心に体幹を強化した。スイングの軸がぶれなくなり、アイアンの安定感が増し、1Wの飛距離も「コンスタントに5ヤードくらい伸びた」。この大会は過去5回出場し3回予選落ち。相性の良くないコースで出した好スコアは努力のたまものだ。

 前日3日に26歳になった。3季ぶりにシード選手として迎える誕生日は家族らにケーキでお祝いしてもらった。「シードを獲れて26歳を迎えられたのはうれしいなと思いながらティーグラウンドに立った」と笑顔で話した。

 首位とは3打差。ツアー2勝目が視界に入るが「いい位置にいるので、欲張らずにいけたらいい」と自然体で追いかけるつもりだ。

 ◇堀 琴音(ほり・ことね)1996年(平8)3月3日生まれ、徳島市出身の26歳。7歳の時にゴルフを始める。兵庫・滝川二高卒。14年プロテスト合格。15年初シードを獲得し、17年までキープしたが18年に陥落。21年ニッポンハム・レディースで初優勝。姉・奈津佳(29)はツアー通算2勝。1メートル65、56キロ。

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2022年3月5日のニュース