北京パラ開幕 日本は2番目に入場、スキー距離・川除が旗手「全力で頑張る」

[ 2022年3月5日 05:30 ]

北京冬季パラリンピックの開会式で、入場行進する日本選手団旗手の川除大輝
Photo By 共同

 第13回冬季パラリンピック北京大会は4日夜、北京市の国家体育場(通称「鳥の巣」)で開会式が行われ、開幕した。北京五輪閉幕直後にロシア軍がウクライナに侵攻。戦時下で実施される雪と氷の障がい者スポーツの祭典には、排除されたロシアとベラルーシを除いて46カ国・地域から約560選手が参加する。2008年に夏季大会を開催した北京は史上初の夏冬開催都市となり、スローガンは五輪と同じ「共に未来へ(一起向未来)」。開会式では習近平国家主席が開会を宣言した。競技は5日に始まり、13日までの10日間で、6競技78種目でメダルを争う。

 開会式で日本選手団はベルギーに次いで2番目に入場行進し、ノルディックスキー距離男子の川除(かわよけ)大輝(21)が旗手を務めた。先天性の障がいで両手の指の一部がなく、競技中はストックを持たずに滑る。その両手で日の丸をしっかり握り、大きく振りながら日本勢を先導し、大役を果たした。2度目の大舞台へ「(個人3種目全てで入賞を逃した)前回大会の結果を超えられるように楽しく全力で頑張ります」と誓った。

 《除外の露、提訴保留》ロシア・パラリンピック委員会(RPC)は4日、北京冬季パラリンピックからロシアとベラルーシの選手を除外するとしたIPCの決定に対する提訴を一時保留すると発表した。ロシアのマティツィン・スポーツ相は開会式までにスポーツ仲裁裁判所(CAS)へ提訴する考えを示していたが、IPCには「独自の裁量で根拠を示すことなく選手の参加を拒否できる」規定があると理由を説明した。既に北京入りしていたロシア選手団は6日に帰国するという。

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