世界各国の代表選手がコロナ検査で次々に陽性 メダル候補や主力級の選手も続々

[ 2022年1月27日 09:10 ]

コロナ検査で陽性反応を指名したノルウェー・クロスカントリー女子代表のハイディ・ウェン(AP)
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 北京冬季五輪の開幕を目前に控えて、世界各国の代表選手たちが次々に新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示し、大会参加が危ぶまれる事態となっている。

 AP通信によれば、2018年平昌五輪のスキー・クロスカントリー女子で6種目中3種目を制したノルウェー・チームでは、W杯年間王者に2回輝いているハイディ・ウェン(30)とアンネ・チェアスティ・カルバ(29)の2人が、トレーニングを行っていたイタリアのザイザー・アルム(ドロミテ高原)で陽性反応を示していたことが判明。チームドクターのオイステン・アンデション氏によればイタリアでは10日間の隔離が義務付けられており、陰性を条件に解放されるのはクロスカントリーの競技開始2日前となる2月3日となっている。

 ザイザー・アルムでトレーニングをしていたクロスカントリーの男子チームも、24日にノルウェーに戻った代表監督が陽性反応を示したために、濃厚接触者と判断された選手8人全員が現地で隔離中。ノルウェー・チームは27日に北京向けて出発する予定だったが、これを受けて現時点では31日に延期せざるをえない状況となった。

 米国ではボブスレー男子で五輪初出場となるジョシュ・ウィリアムソン(25)が26日の検査で陽性反応を示し、27日出発予定の北京行きの便には搭乗不可。出発は数日遅れると見られている。ロシアでは今週に入って、平昌五輪のフィギュアスケート団体で銀メダルを獲得しているミハイル・コリヤダ(26)が体調不良を訴えたあとに陽性となり、同五輪スケルトン男子で2位となっているニキータ・トレグボフ(26)とボブスレーの2人を含む代表4人もチームを離脱。またアイスホッケー女子のスイス代表からも2人が陽性反応を示したために、北京に出発することができなくなった。

 なお中国では厳格な感染防止対策が行われており、とくに直近の感染者に対しては検査で5回陰性となることが入国の条件。五輪に参加する選手は毎日検査を受けるとことが義務づけられている。

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2022年1月27日のニュース