羽生結弦、4回転半の「天と地と」初披露 26日フリー午後9時3分に演技

[ 2021年12月25日 14:42 ]

フィギュアスケート全日本選手権第3日 ( 2021年12月25日    さいたまスーパーアリーナ )

<全日本フィギュア第3日>練習に臨む羽生結弦(撮影・小海途 良幹)
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 男子で14年ソチ、18年平昌と五輪連覇の羽生結弦(ANA)が、26日のフリーに向けて公式練習で調整した。

 「右足関節靱帯損傷」で戦線を離れ、252日ぶりの実戦となった24日のショートプログラム(SP)は、完璧な演技を披露して111・31点の首位発進。クワッドアクセル(4回転半ジャンプ)を組み込む予定のフリーを見据え、「明日(25日)の練習も含めて全部が試合なので。1つ1つ大切に」と話していた。

 初めて会場で練習した23日、4回転半は最後のトライで右足一本での着氷に近い好ジャンプを披露。この日の練習でも積極的に超大技に取り組んだ。

 フリー「天と地と」を流しての滑走。23日の曲かけでは冒頭がトリプルアクセルだったが、この日は初めてプログラムに4回転半を組み込んだ演技を披露し、着氷が乱れて両手をついた。他には両足着氷、回転の抜けや転倒があり、成功はなかった。

 4回転半の基礎点は4回転ルッツの11・5点より、わずか1点高いだけの12・5点。ハイリスクローリターンな現状でも、自らへの期待、周囲からの期待を背負い、超大技完成への道のりを「全うするのが僕の使命」と言う。

 実戦で初めて投入するフリーは26日午後9時3分に演技開始。上杉謙信を演じる“冬の王”は天高く舞い、鮮やかに地へ降り立つ。

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