大鵬の孫・王鵬の野望 新入幕場所 祖父のように連勝街道へ「凄く楽しみ」 墓前に報告

[ 2021年12月25日 05:30 ]

新入幕を果たし、番付表の自身のしこ名を指さす王鵬(左)と師匠の大嶽親方(日本相撲協会提供)
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 日本相撲協会は24日、大相撲初場所(来年1月9日初日、両国国技館)の新番付を発表した。新入幕は2人で、史上2位の優勝32度を誇る元横綱・大鵬(故人)の孫、王鵬は21歳での昇進。62年前に新入幕で12勝を挙げ敢闘賞を受賞した祖父と同じ初場所での大活躍を誓った。若元春は弟・若隆景との史上12組目となる兄弟幕内となった。

 王鵬は東京都江東区の大嶽部屋からオンラインで会見し「堂々としていられる、やましいことが一切ない力士になりたい」と話した。

 2013年1月に72歳で死去した祖父は「巨人、大鵬、卵焼き」の流行語になるほどの戦後の国民的ヒーローだった。24日の午前中には祖父の墓前に新入幕を報告したそうで「褒めてくれたらうれしい」と笑顔をのぞかせた。デビューから期待が大きかったが、新十両の今年初場所は5勝10敗。初めて挫折を味わったことで意識を変え、先場所は東十両7枚目で11勝を挙げた。

 大鵬は新入幕の1960年初場所で初日から11連勝するなどフィーバーを起こし、12勝3敗で敢闘賞。同じ新春の土俵に立つ王鵬は「大きく勝てる方が絶対にいい。凄く楽しみ」と胸を躍らせた。

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