パラアーチェリー日本エースの上山友裕がまさかの初戦敗退 「自分でも何が起きたのか…」

[ 2021年9月3日 11:57 ]

東京パラリンピック・アーチェリー ( 2021年9月3日    夢の島公園アーチェリー場 )

パラアーチェリー男子代表の上山友裕
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 上山友裕(34=三菱電機)が1回戦でチェコ選手に0―6で敗れ、初戦敗退を喫した。

 まさかの事態に上山も現実を受け止めきれなかった。「今ちょっと、自分でも何が起きたかのか整理ついていない。頭が混乱して何も出てこない」。第1セットの1本目で10点を出したが、2本目以降は固さが出た。雨で可視化された風を意識しすぎてしまったことも響き「感覚が良すぎたのか、良い状態をつかめずズルズルいってしまった」。第3セットは18点の低スコアで「最悪だ…(近年は出した)記憶ないです」と肩を落とし、「申し訳ない」と繰り返した。

 7位に終わった16年リオ大会の悔しさを糧に国際大会で表彰台に立つまで成長し、一時は世界ランキング2位まで浮上した。精神面が大きく影響する競技ならではの落とし穴を痛感。「こんなところで負ける選手じゃないという自分の中でのプライドみたいなのがあって、今それは過信だったと思う」と自身に厳しかった。翌4日には、リオ後からの5年間を二人三脚で歩んできた重定知佳(38=林テレンプ)との混合団体が控える。8月28日に誕生日を迎えた34歳は「プレゼントのメダルが獲れなかったですね。明日(4日)獲ります」と必死に前を向いた。

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2021年9月3日のニュース