【稲村亜美の1UPゴルフ①】飛距離を上げるためにドライバーの方向性を安定させる3つのポイント

[ 2021年9月3日 12:00 ]

①の1UPゴルフ①
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 今回から実力派コーチの南秀樹氏と〝神スイング〟でお馴染みのタレント・稲村亜美さんとのコラボレッスンをお届けします。これまで何人もの女子プロをトップ選手に育ててきた南コーチが、女子プロも驚くほどの迫力あるスイングを見せる稲村さんに適切なアドバイスを送ります。もちろんアベレージゴルファーにも参考になるポイントばかり。第1回はドライバーショットの曲がりを抑えるコツについてです。

 稲村 私、ネリー・コルダさんのスイングが大好きで、ドライバーショットを真っ直ぐ250ヤードを飛ばすことが目標です!ただ、当たれば飛びますが、なかなか当たらなくて…。

 南 女性でそれだけクラブを振れる人は珍しいので十分チャンスはあると思いますよ。まずは曲がらない安定したショットをするために、基本的な動作からチェックしていきましょう。稲村さんのスイングを見ると、スライスよりも引っ掛けやプッシュアウトのミスが多いように感じますね。

 稲村 正解です!どうして分かるんですか?

 南 アドレスしたときに体のラインが目標ではなく右の林に向いているからです。体のラインが右を向くとバックスイングではクラブをどんどんインサイドに上げてしまいます。その結果スイング軌道がフラットになり、ボールを必要以上につかまえてしまうわけです。

 稲村 ということはアドレスを修正すると真っ直ぐ飛ぶ?

 南 その可能性は高くなりますね。手順としては、まずクラブフェースを目標に対してスクエアに合わせます。それから肩、腰、膝、スタンスのラインを目標とボールを結んだラインに対して平行に構えましょう。その際、注意するのがスタンスのラインです。爪先を開いても問題ありませんが、気づかないうちに目標よりも右を向くことがあります。それを防ぐには、踵を結んだラインをスクエアに合わせましょう。

 稲村 踵を結んだラインなんですか?

 南 実際にチェックしてみると分かりますが、稲村さんは今爪先のラインをスクエアに合わせましたが、踵のラインはどうですか?

 稲村 あれっ、思いっきり右を向いてますね。

 南 右を向いてインサイドアウトの軌道でスイングすると、ボールにはフック回転がかかります。そのため右を向けば向くほど左に曲がる度合は大きくなります。同様にスライスする人が右に曲げるのを嫌がって左を向くほど、よりアウトサイドインの軌道になるため、ボールは右に大きく曲がるんです。

 稲村 方向性を安定させるには体の向きがものすごく大切なんだと改めて理解できました。

 南 あとはトップの位置が低くならないように右肩を下げず、肩のラインをなるべく地面と平行にすること。クラブを体の後ろに引くのではなく、高い位置に上げる意識を持つこと。グリップエンドと体の間が少し離れているので、こぶし2個分程度にすることに気をつけましょう。これらが修正されると、ダウンスイングでは飛行機が着陸するように、インパクト前からフォロースルーまでは飛行機が離陸するようにクラブを振れるので、自然なアッパーブローでボールをとらえることができます。

 稲村 今までより力強いスイングができる感じがしますね。コルダさんのスイングにちょっとは近づけたかも!?

 (取材協力・鶴舞カントリー倶楽部、衣装協力・CLUNK)


 ◆南 秀樹(みなみ・ひでき)1974年(昭49)2月21日生まれ、香川県出身の47歳。プロゴルファーだった父の影響で中学2年からゴルフを始め、香川西高卒業後に日本プロゴルフ協会のティーチングプロ資格を取得。鈴木愛、成田美寿々らを指導した実績があり、現在は岡山絵里や木村彩子らを指導。今年、岡山を復活優勝させた。男子は塚田陽介と契約。

 ◆稲村 亜美(いなむら・あみ)1996年(平8年)1月13日生まれ、東京都出身の25歳。小学1年から野球を始め、トヨタ自動車のCMで見せたバッティング姿が“神スイング”と話題になる。ゴルフ歴6年。ゴルフ情報番組もMCなどで活躍。1Wの平均飛距離は230ヤード。

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