日本代表ロックのムーア、元豪代表FBフォラウがNTTコム加入

[ 2021年7月5日 19:10 ]

ジェームス・ムーア
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 ラグビーのNTTコムは5日、日本代表ロックで宗像サニックスを退団したジェームス・ムーア(28)や元オーストラリア代表FBイズラエル・フォラウ(32)ら6選手の新加入と、14~18年シーズンにヘッドコーチを務めたロブ・ペニー氏(57)の監督就任を発表した。来年1月開幕予定の新リーグに向け、初代王者へ大きな組織と戦力強化を敢行した。

 オーストラリア出身のムーアは17年に来日して東芝でプレー。翌18年にはサンウルブズでもプレーし、同年には宗像サニックスに移籍。活躍が評価されて19年W杯直前の同年7月のフィジー戦で初キャップを獲得すると、W杯代表にも選出されて全5試合に先発出場した。今夏の欧州遠征でも2試合に先発。セットプレーとタックルで存在感を発揮し、今や日本代表の不動のロックにまで上り詰めている。

 フォラウはオーストラリア代表通算73キャップを持つユーティリティーバックスで、15年W杯では同国の準優勝に貢献。スーパーラグビーで活躍していたが、19年に同性愛者に対して差別的な投稿をSNSで繰り返し、同国協会との契約を破棄された。その後は元々プレーしていたリーグ(13人制)ラグビーに活躍の場を移していたが、日本で新たな挑戦に踏み出すことになった。なお、同国協会とはすでに和解しているという。

 その他にも今季のスーパーラグビー・トランスタスマンで優勝したブルースの司令塔だったオテレ・ブラック(26)、21年のトップリーグではNECでプレーしたロックのサム・ジェフリーズ(29)も加入。今季限りで廃部となったコカ・コーラに所属していたNo・8ブロディ・マカスケル(21)、CTBトゥクフカ・トネ(33)も加わる。

 指揮官として復帰するペニー氏はニュージーランド出身で、母国やアイルランドでのコーチ業を経て、14年にNTTコムのヘッドコーチに就任。16、18年には過去最高の5位に導いた後に退団。今季はワラタス(オーストラリア)で指揮を執っていたが、成績不振でシーズン途中の3月に解任されていた。

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2021年7月5日のニュース