大坂なおみ 全仏オープンでの会見拒否を表明 「選手の心の健康状態を無視している」

[ 2021年5月27日 09:12 ]

大坂なおみ(AP)
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 女子テニスの大坂なおみ(23、日清食品)が27日、SNSを更新し、30日からフランス・パリで開幕する四大大会、全仏オープンで記者会見に応じない意向を明らかにした。

 大坂は英語でつづったメッセージ画像を投稿。その中で「ローラン・ギャロス(全仏)の期間中、一切の報道活動に応じない」と表明した。これまでの記者会見に参加するたび「アスリートの心の健康状態が無視されているような気がしてならない。自分を疑うような人の前には出たくない」と訴えた。
 
 選手は、ツアー大会などでは試合後にコート上のインタビューや記者会見に応じる。「何度も同じ質問をされ、疑念を抱く質問を受けることも多い。敗戦後の会見場で泣き崩れる選手を映像で見てきた」と精神的な負担を強調。テニスでは会見を拒否すると罰金を科されるのが通例だが「“会見しなければ罰金だ”と言う統括組織は、選手の心の健康状態を無視している」と非難した。

 罰金覚悟で会見に応じない姿勢を見せた大坂は「私が払うことになる高額な罰金がメンタルヘルスの慈善活動に寄付されることを願っています」とした。新型コロナウイルス流行後の昨年からは、ほとんどの大会で記者会見はオンラインで実施されている。

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