ラグビー日本代表リーチ主将「僕たちはティア1」 19年W杯以来の活動再開で心構え強調

[ 2021年5月27日 15:48 ]

<ラグビー日本代表・合宿>水しぶきを上げながら練習するリーチ(撮影・吉田 剛)
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 26日に19年W杯以来、1年7カ月ぶりに活動を再開したラグビー日本代表が27日、大分県別府市で実施中の合宿を報道陣に公開した。午前中に屋外で行われたフィットネス中心のトレーニングには、トップリーグ決勝を戦ったパナソニックとサントリー所属の選手らを除く17人が参加。来月26日の全英&アイルランド代表ライオンズ戦(英エディンバラ)に向けて、リーチ・マイケル主将(32=東芝)は「(代表活動の)ブランクはあるが、それを言い訳せずにやることが大事。僕たちはティア1と意識して行動する」と力強く宣言した。

 26日に集合したのは36人のスコッドの半数に当たる18人。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチも30日に合流と本格始動は先だが、前日にはフィットネステストを実施し、リーチ主将自身も「いい状態。100%に近い」と状態は上がっている様子。SH荒井康植(キヤノン)、WTBシオサイア・フィフィタ(近鉄)らノンキャップや若手も多いが「顔を知っている選手は多い。恥ずかしい(と思う)時期はすぐに終わった」と早くも一体感が生まれていることを明かした。

 練習後にオンラインで行われた取材対応で、リーチが何度も口にした言葉が「ティア1」だ。国際統括団体ワールドラグビー(WR)は明確に日本が世界最上位グループのティア1に昇格したと発表こそしていないが、19年W杯で史上初の8強入りを果たし、そうした気構えを持つことが大事と強調。「トランジション(攻守の切り替え)のスピード、立ち上がるスピードも世界一を目指さないといけない。世界を引っ張っていけるくらいのスタンダードに持っていく。コミュニケーションの質も大事」と話し、「あとはホテルで変な過ごし方をしないように。キンちゃん(元日本代表の大野均氏)のように、夜までお酒を飲んだりしないようにしたい」とグラウンド内外で意識を高く持つことの重要性を説いた。

 1カ月後には選手にとっても最大の名誉とされるライオンズ戦が控える。日本代表にとっても史上初の対戦機会で、4年後の対戦は保証されていない。リーチは「特別な試合になる。もの凄く名誉あるチームで、選手にとっては人生の中の(一番の)イベント。そのくらいの覚悟で来るチームと選手なので、それに負けないように。チームで教育が必要」とW杯並みのマインドセットを作り上げる計画を明かした。

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2021年5月27日のニュース