女子ソフト代表・山本 初の五輪舞台へ「勝つことを考えて練習」 金へ日本の主砲が導く

[ 2021年5月24日 05:30 ]

女子ソフトボール日本代表の山本優
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 ソフトボールの東京五輪代表に選ばれている札幌出身の山本優内野手(32=ビックカメラ高崎)が23日、強化合宿先の群馬県高崎市でリモート取材に応じた。日本の主砲は自身初の五輪を前に平常心。「このチームで勝つことを考えて練習している。準備をするだけ」とクールに言った。

 日本リーグで放った通算47本塁打は歴代1位。18年の世界選手権では大会最多の6本塁打を放ったスラッガーだが、山本自身は本塁打を意識することはないという。「ホームランはヒットの延長。そう簡単には出ないと思う」と謙虚に語る。

 その上で代表での自身の役割を「ランナーがいれば還すこと、いなければ出ること」とシンプルに捉える。「打線の一部なので後ろにつなげることを考えている」と言い、過去の国際大会でも勝負強さを発揮してきた。

 一度は現役引退を経験した苦労人だ。右肩を痛めて11年限りで引退したものの、ソフトボールへの思いを断ち切れず、12年に手術して、13年に復帰した。「今となっては(手術を)やって良かったなと思います」と振り返る。手術した日付を刺しゅうしたグラブを今も使い続けている。

 右膝を痛めていた昨季は、打率・172と苦しいシーズンを送った。「今は状態が良い。100%」と東京五輪が1年延長になったことでコンディションが整った。今後は「過去の対戦映像を見て、しっかりイメージして練習に取り組みたい」と外国人投手の対策も行い、本番に挑む。

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2021年5月24日のニュース