松山英樹 4位から急降下23位…疲労が影響? 2位ターンも後半暗転6オーバー

[ 2021年5月24日 03:00 ]

米男子ゴルフツアー 全米プロ選手権第3日 ( 2021年5月22日    サウスカロライナ州 キアワアイランドリゾート=7876ヤード、パー72 )

通算1オーバーの23位に後退した松山(AP)
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 メジャー2連勝を目指す松山英樹(29=LEXUS)は2打差の4位から出たが、3バーディー、5ボギー、1ダブルボギーの76と崩れ、通算1オーバーの23位に後退した。首位との差は8打に開いた。メジャー通算5勝のフィル・ミケルソン(50=米国)が70で回り、通算7アンダーで首位を守った。

 わずかなズレさえもスコアに直結する。それが世界最高峰、メジャーのセッティング。我慢を続けた流れが暗転したのは11番パー5だった。フェアウエーから右奥のピンを狙った第3打が、グリーンエッジに当たって右に転げ落ちた。たった1ヤードの差。松山は唇を真一文字に結んだ。ここから4ホールで5オーバー。ホールアウト後、練習もせず足早にコースを去る姿に悔しさがにじんだ。

 2打差を追いスタート。3番でボギーが先行したが、続く4番から2連続バーディーを奪った。7番では4メートルのパーパットを沈めガッツポーズ。2位で前半を折り返した。ただ、ショット後に手を離したり首をかしげる場面もあり、予選2日間とは明らかに様子が異なっていた。

 後半11番で4打目を寄せきれずスコアを落とすと、続く12番で3パットで連続ボギー。パー4の13番では左ラフからの第2打を、さらに左の深い茂みに入れてダブルボギーを叩いた。パーオン率は3日間で初の60台となる61・11%に低下した。

 マスターズ制覇後は隔離期間もあって約1カ月間クラブを握らず、今回が復帰2戦目。本人は「疲れはない」としたが、日米を往復するなど蓄積された疲労もあったはず。第2日に「まだ戦える状態じゃないのが正直なところ」と語っていた不安が、後半の6オーバーに出てしまった。

 首位と8打差。メジャー連勝は遠のいたが、まだ18ホール残っている。この悔しさをぶつけ、マスターズ王者として最後まで戦い抜く。

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2021年5月24日のニュース