2位タイのケプカに恐怖の?18番 フェアウェーになだれこんだギャラリーに手術した右膝を押される

[ 2021年5月24日 10:56 ]

米男子ゴルフツアー 全米プロ選手権 最終日 ( 2021年5月23日    サウスカロライナ州 キアワアイランドリゾート=7876ヤード、パー72 )

18番のフェアウェーになだれこんできた大勢のギャラリー(AP)
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 メジャー最年長優勝を飾ったフィル・ミケルソン(50=米国)と最終組で回ったブルックス・ケプカ(31=米国)は、ホールアウト後に怒りをあらわにしていた。

 最終18番のフェアウェーにギャラリーがなだれこんだことが原因。AP通信やスポーツ専門局のESPNによれば同選手は3月に右膝の手術を受けており、膝蓋骨が完全に安定するまであと半年かかると主治医に言われていたが、大勢のギャラリーに囲まれてもみくちゃとなり、その右膝を何度も押されて“恐怖の最終ホール”となってしまった。

 ケプカは勝てばメジャー5度目の優勝だったが2打及ばず2位タイでフィニッシュ。ミケルソンの優勝は祝福していたが、「自分がケガをしていないのなら許せる。しかし誰も自分が手術していたことなど知らないし、そんなことはおかまいなし。フィル(ミケルソン)にとっては良かったと思うけれど、何度もぶつかったので愉快だとは言えない」と、キャディーともども進路をさえぎられたこともあって不満をぶつけていた。

 患部にどれくらいの影響があるのかは不明だが、ケプカは「きょうはアイシングをしておくよ」とコメント。「観客動員」という形で行われたメジャーだが、大会運営には問題を残す結果となった。

 なお全米プロの舞台となったサウスカロライナ州(人口520万人)での新型コロナウイルスの22日における新規感染者は331人(死者2人)。ワクチン接種の普及とともに事態は落ちつきを取り戻しており、8000人以上が感染していた1月のピーク時と比べて激減している。

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