リーグ最高勝率のジャズがいきなり黒星 第8シードのグリズリーズが3点差で先勝

[ 2021年5月24日 13:20 ]

モラントとバランチューナスをかわしてシュートを放つジャズのコンリー(AP)
Photo By AP

 NBAは23日に各地でプレーオフの4試合を行ったが、今季リーグ最高成績(52勝20敗)を挙げて西地区で23年ぶりに第1シードとなったジャズが、地元ソルトレイクシティー(ユタ州)で第8シードのグリズリーズに109―112(前半43―49)で敗れて黒星スタート。第4Q2分19秒にこの日最大の17点差のビハインドとなりながら、残り6・4秒に1点差まで詰め寄ったが反撃もここまでだった。

 右足首の故障でレギュラーシーズン終盤の16試合を欠場していたドノバン・ミッチェル(24)の復帰は先送り。ボヤン・ボグダノビッチ(32)が29得点、マイク・コンリー(33)が2007年から12シーズン在籍した古巣相手に22得点と11アシストを稼いだものの、リーグ1位だった3点シュートの成功本数(1試合平均16・7)は試投47本中12本(成功率25・5%)にとどまった。ベンチから出たジョーダン・クラークソン(28)は14得点をマークしたが3点シュートは8本すべて失敗。チームの武器であるはずの“長距離砲”はサク裂しなかった。

 西地区全体9位ながら「プレー・イン・トーナメント」で10位スパーズと8位ウォリアーズを退けて第8シードとなったグリズリーズは、31得点を稼いだディロン・ブルックス(25)や26得点のジャー・モラント(21)らの活躍で強敵を敵地で撃破。NBAのプレーオフ1回戦で第8シードが第1シードにシリーズで勝ったケースは、プレーオフが16チーム制になった1984年以降、計72回の対戦で5回しかないが、史上6チーム目の快挙に向かって幸先のいい滑り出しとなった。

 東地区全体5位のホークスは敵地ニューヨークで同4位のニックスに107―105(前半52―50)で先勝。第4Qの残り3分40秒から同点2回、勝ち越し6回というシーソーゲームとなったが、残り0・9秒、この日32得点を挙げたトレイ・ヤング(22)がフローター気味のシュートを成功させてこれが決勝点となった。

 ニックスはプレーオフでホークスと過去2回対戦しているがいずれもシリーズを制覇して通算8勝1敗。しかし今季の初戦では、本拠地マジソンスクエア・ガーデンに集まった1万5047人(収容能力の76%)の地元ファンの前で競り負ける結果となった。

 <23日の結果>
 ▼東地区1回戦
(1)76ers(1勝)125―118(8)ウィザーズ(1敗)
(5)ホークス(1勝)107―105(4)ニックス(1敗)
 ▼西地区1回戦
(9)グリズリーズ(1勝)112―109(1)ジャズ(1敗)
(2)サンズ(1勝)99―90(7)レイカーズ(1敗)
 *カッコ内の数字は地区内全体順位

続きを表示

この記事のフォト

2021年5月24日のニュース