計25人感染のNHLカナックスが活動再開 ただし異例の超強行日程 6日連続の試合も!

[ 2021年4月11日 08:25 ]

カナックスの本拠地、バンクーバーのロジャース・アリーナ(AP)
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 ベンチ登録していた22選手中21人とスタッフ4人が新型コロナウイルスに感染して3月24日の試合を最後にチーム活動を中断していた北米アイスホッケーリーグ(NHL)のカナックスが、11日から本拠を置いているカナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバーにある施設で練習を再開。16日にオイラーズと試合を行うことになった。

 10日にNHLが発表したもので、現時点でまだ計19人が感染防止規定(プロトコル)の対象になっているものの、再開のメドが立ったと判断された。

 NHLは今季、カナダと米国の国境を越えるとカナダに戻った際に自主隔離が必要になるため、カナダ国内に本拠を置いている7チームだけで「ノース・ディビジョン」を設置。レギュラーシーズンは通常の82試合から56試合に短縮され、カナックスはここまで38試合を消化して16勝21敗(うち延長敗戦3)の勝ち点35で同ディビジョンの5位となっている。プレーオフ進出は絶望的だが、チームのジム・ヘニングGMは5月11日から16日に先送りされたレギュラーシーズン最終日までに残り18試合をすべて消化できることに対して楽観的。ただしAP通信によれば、すでに8試合が延期となっている影響で「6日連続の試合」と「9日間で8試合」という異例の超強行日程が待っており、選手たちがこれに耐えきれるのかどうかが懸念されている。

 ワクチン製造能力を持たないカナダではここに来て感染者が急増。バンクーバーではブラジル型の変異ウイルスへの感染も増えており、州政府では対応に追われている。

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2021年4月11日のニュース