マスターズV王手 松山の好調の要因を中嶋常幸が解説

[ 2021年4月11日 16:00 ]

米男子ゴルフツアー マスターズ 第3日 ( 2021年4月10日    ジョージア州オーガスタ・ナショナルGC=7475ヤード、パー72 )

マスターズ第3日、大会自己ベスト65をマークしてホールアウト、キャディーとグータッチする松山(AP)
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 3日目の松山選手は11番で林の中から第2打を打つ前に雷雲の接近で競技が中断されたが、それがいい方向に作用した。一度、心身を整える時間ができたのは良かったと思う。再開後は風も弱くなり、下もウエットになった。枝の下を通すため、低く打ち出したショットがグリーンに乗ってピンの右6メートルに止まり、バーディーを奪うことができた。そのプレーが12番のバーディーを呼び込み、15番のイーグルにもつながった。11、12番で連続バーディーを決められたことで、2オンした13番が3パットのパーに終わっても、そんなに慌てずに落ち着いてプレーできた。

 18番のグリーン奥からのアプローチも、2メートルまで寄せれば最高だと思って見ていた難しいショットを“OK”の位置まで持ってきた。最後をパーで上がるのと、ボギーでは最終日に向かう気持ちにも影響が出る。それが、気持ちに陰りがなく最終日を迎えられることになったのは、本当に良かったと思う。

 今年から目澤(秀憲)君をコーチにつけたことで、今まで全部自分で考えなければならなかった事をシンプルにやれるようになった。新鮮なチャレンジも出来るようになり、それが精神面の余裕、前向きさにつながって笑顔も多くなっている。

 コーチがいると技術的な話ができる。それによって問題が解決できて、成果が出てくればメンタルも当然良くなる。精神的衛生、いい方向に行くのは間違いない。

 微妙なニュアンスも通じるので日本人のコーチを選らんだのは、現時点では大正解だ。

 技術的にはトップの切り返しがスムーズになった印象。パットも下半身の安定感を出すために、以前より右足の爪先を内側に絞って構えているように見える。

 最終日は2位に4打差をつけてスタートするが、彼自身、スコアの差は考えていないと思う。ただ、最終日の同伴プレーヤーがシャウフェレになったのはプラス材料。一度も回ったことがない選手が同組だと、プレーのリズムが分からないため、余計なことに気をつかわなければならなくなる。だが、この日も一緒だったシャウフェレなら若干の回りやすさもあるはずだ。

 いずれにしろ、最終日はタフな闘いになる。勝つか負けるかなんて誰にも分からないし、4打差があるから希望があるというような話ではない。とにかくタフな1日になることを覚悟して回るべき。間違いなく本人はその覚悟でいると思う。 (プロゴルファー)

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