キヤノンNo・8マフィが今季初先発初トライ 3月に電撃移籍 PO初戦でいきなり古巣と対戦へ

[ 2021年4月11日 18:59 ]

ラグビートップリーグ第7節   キヤノン71―24NEC ( 2021年4月11日    埼玉・熊谷ラグビー場 )

<キヤノン・NEC>前半、プレーの合間にコミュニケーションを図るキヤノンの田村主将(右)とマフィ
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 キヤノンが今季最多の11トライ、71得点を奪ってNECに圧勝。ホワイトカンファレンスの5位でプレーオフトーナメントに進むことが決まった。

 キヤノンは3月22日にNTTコムから異例のシーズン中移籍となったNo・8アマナキ・レレイ・マフィ(31)が先発で今季初出場。日本代表としても15、19年W杯に連続出場し、強烈なインパクトを残してきた怪力の持ち主は、序盤から全開プレーで味方のトライを演出した。前半35分には自らのボールキャリーも絡めてインゴールに迫ると、ゴールライン目前のラックから押し込んで今季初トライ。SO田村優主将からは頭を“なでなで”されるなど、仲間たちの祝福をうれしそうにかみ締めた。

 公式戦に出場するのはNTTコム所属だった昨年2月22日のホンダ戦以来、1年2カ月ぶり。体力面も考慮して後半5分でベンチに下がったが、昨年故障した膝の影響を感じさせないインパクトを残した。試合後の会見では「1年くらいプレーできていなかった。キヤノンのためにプレーするチャンスをもらい、去年までと違う状況だったが、新しいチームメートが寄り添ってくれた」と感謝の言葉を口にした。

 日本代表のコーチと選手という間柄で、以前から関わりのあった沢木敬介監督は「チームメートがナキ(マフィ)のことをサポートしてくれた。ナキもいい状況で臨めている」と語った。リーグ戦最終戦に出場したことで、プレーオフトーナメントにも出場可能となる。この日は45分間のプレーだったが、「1年ぶりのゲームだったので、これからだと思う」とさらなる活躍に期待を寄せた。

 運命のいたずらか、2回戦から登場するプレーオフでは、いきなり古巣のNTTコムと対戦することが決まった。この日の会見は英語で応じたマフィだが、そのことを問われると「ガンバリマス!」と日本語で快活に宣言した。

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2021年4月11日のニュース